チャイルド44 森に消えた子供たちのレビュー・感想・評価
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体制が育てた悪魔
恐怖政治は、男だけでやって。
最初の方で、下っぱのクソ野郎がしゃしゃり出てありもしない自分の権力を振りかざすじゃないですか。ああやっぱり男ってクズだなーだから平気で戦争とか起こすんだよなー、と思いながら見てると、あれよあれよと男はクズ説が補強されちゃって、コレ正気で見られる男性っているんですか? 「すべての男がクズな訳ではない」とか澄まして見ちゃってるんですか? 頼むから、女を巻き込まないでくださいね?
個々の要素は◯
猟奇殺人映画ではない
ミステリーなんだろうか?
当時のソ連をよく表している映画
原作を期待すると大ハズレ
なんとも、編集の下手な「見づらい」映画。旧ソ連の圧政と、子供の連続殺人とどちらを描きたいのか、分からないメリハリの効かない演出で、長い2時間以上の長尺が退屈しきりである。アクションシーンを始め、肝心のシーンでキャメラが動きすぎてしまい、見づらいこと、この上ない。原作が素晴らしいミステリーだっただけに、かなり期待ハズレの凡作でした。ゲーリー・オールドマンも活かしきれず、トム・ハーディもマッドマックスやオン・ザ・ハイウエイほど乗っていないのも残念。主演女優も輝きがなく、魅力に欠けました。
監視社会の恐怖
(´Д` )日本人で良かったよ
ソ連を舞台にしたアメリカ映画…
ミステリー映画として、あくまでも娯楽映画として、結構面白いと思いました。
土台となる話も、しっかりと歴史的背景をもとにしていると認識できます。
しかしながら、これはフィクションでロシアとかウクライナなどの制作協力が得られているかどうか微妙なアメリカ映画だということがどうしても頭から離れず、またその認識を捨ててしまうわけにはいかないところもあり、少し引いた目線で見なければならない映画でした。
ソ連のヒミツ主義って酷いね、この映画を見終わって言うのは簡単ではあるのですが、どこまで信じていいのか分からないのが正直なところ。これじゃあ、ロシア側の協力なんて求められたもんじゃない、もしかしてアメリカ側のプロパガンダ?いやいや単に埋もれた歴史を掘り起こしているだけでしょう…等々余計なことばかり気になって、どっぷりストーリーに浸かることができなかったのです。
故に、都合の良い展開と暴力や殺戮のシーンなどには嫌悪感を持ってしまいました。それこそが米国の狙い!?と思ってしまう始末でありまして─、まぁそれはそれで楽しめたということなのですけど。
長いですけど、ストーリーは悪くないと思うので、最後まで見ることができました。
ちなみに年輩の方の何人かは暴力シーンで途中退席していました。
ミステリーよりは社会派向け。偽りの楽園で起きた悲劇。
【賛否両論チェック】
賛:殺人事件がタブー視されている社会にあって、その被害者達に感化され、己の危険を省みずに事件を解決しようと奔走する主人公に、心動かされる。
否:直接的な描写は少ないが、グロいシーンが多い。展開も殺人事件のミステリーよりは、体制への抵抗がメイン。
「殺人事件は起こらない」という、現代の私達からすると荒唐無稽な理屈が平然とまかり通っていたことに、まず驚かされます。そしてそんな状況下にあって、自ら命の危険にさらされながらも、被害者や遺族のために真実を知ろうとする主人公とその妻の姿には、胸を打つものがあります。
ただどちらかというと、猟奇殺人事件の犯人を探すミステリーというよりは、真実を隠蔽して体裁を取り繕おうとする当局に対し、主人公が真っ向から抗おうとする姿勢をメインに物語が展開されるので、ミステリー好きな方には、やや物足りない感があるかもしれません。
人間としての生き方さえも問いかけてくる、そんな社会派の作品です。
独裁政治化の闇
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