チャイルド44 森に消えた子供たちのレビュー・感想・評価
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事件と主人公への関連付けが下手。
自ら所属する秘密警察に奥さんをスパイ容疑に掛けられて奈落の底に追い詰められた主人公レオが子供連続殺人事件の真相を追う。
まぁ、自分らの子供が関与しておらず、所属先に反して何故そこまで途中から事件に拘るのか意味不明な主人公夫婦ではあるが、ソ連社会情勢を踏まえたミステリーなので面白味は感じる。
しかし、シナリオがお馬鹿。
レオが個人的に最初から殺人事件を追っているのであれば国家バンザイ秘密警察の理由も分かるが、国家バンザイ秘密警察が先に動いた(依頼した)事でレオも動かざる得なくなり殺人事件に関与してるよね?
事件を導いちゃってるよね?コレ💦
「出る杭(国家の方針に邪魔になりそうな奴は)は出る前に打て‼️」なのか分からないが、国家バンザイ秘密警察(将軍と部下)がお馬鹿で、この映画内ではそんな事を考えれるとは思えない訳で、、、。
ラストも意味不明な事件の犯人とその動機。
お馬鹿な国家バンザイお馬鹿秘密警察官とのラストバトル。
「楽園(国家)に殺人は存在しない」なんて言ってる国家が馬鹿なのか?
こじつけ理由にて仕事を増やしている秘密警察が馬鹿なのか?
最後に思うのは
「庇った奥さんが凄く役に立った‼️」
夫婦の絆だけは良い。
作り込まれてる感じ
この時代は酷い
よく婆ちゃんが言ってた
日本は戦争で負けていて良かったと
勝っていたらこんな感じの日本のままだったかもしれないんだと思った
タイトルなし
要素を盛り込みすぎた感あり。スターリン時代の楽園に殺人は存在しないと言う統制化で部下の子供の死因を事故としなければならない。妻にスパイ容疑が掛けられ、身分も田舎の警察に貶められる。あまりにも恐怖政治で、反逆はすぐ死に繋がる。そんな中、何年にも亘って起きている沿線での少年殺人事件。トム・ハーディが何故体制側から命の危険を冒してまで殺人事件の捜査に動くのか描かれてない。もう少し出てほしかったゲーリー・オールドマンも。呆気なく殺された猟奇的殺人犯より恐怖政治の方が怖いし、殺人犯と同じ孤児と言われてもピンとこないし、子供の死因の関連もよくわからなかった。トム・ハーディの朴訥とした演技はハマり役。
チャイルド44
スターリン体制下のソ連(ホロドモール、MGB、恐怖政治など)を知る。
「楽園に殺人は存在しない。」
少し難しかった。
ミステリーというより社会派ドラマ?
映画だけの話と思いたい
ミステリーなのに、結末よりも、犯人よりも、
それを取り巻く「設定」に恐れを感じるなど
そうそうない。
しかもそれが、「設定」ではなく、
本当に起きた事実。
よく映画化してくれたなと思う。
そうでなければ一生知らずに生きてた。
個人的には
トム・ハーディが大好きなので、
厳しさの中に温もりがある、1番光る役どころなのが
とても嬉しかった。
ゲイリー・オールドマンはロシア訛りを拒否したのかな…
ナオミ・ラパスの悲壮感もよかった。
浮かれた気分じゃないときに是非。
罪深くも、償える。偽りではない楽園で
スターリン政権下の旧ソ連で実際に起きた、子供ばかり狙った連続猟奇殺人事件。殺された子供の人数は、タイトルに記されている通り、44人。
犯人逮捕に奔走したKGB捜査官。
じっくりタイプのサスペンス・ミステリーで、見応えあったが、最初はなかなか入り込めないでいた。
と言うのも、当時の旧ソ連の背景に詳しくないから。ホントいつもながら勉強不足でおバカな私…。
でも、それを分かった上で見ると、より一層話にズシンと響くものがある。
20世紀最大の悲劇の一つと言われる“ホロドモール大飢饉”により、多くの子供たちが孤児に。
主人公もその一人。軍人に保護され、“レオ”と名付けられる。
成長し、戦争の英雄に。
良く言えば国に恩と忠誠を、悪く言えば国の犬に…。
当時のこの国に於いて、資本主義の敵は許されない。疑いを掛けられた者は問答無用で摘発。レオもその任に当たる。
ある農夫一家を摘発。が、その時、部下が子供の目の前で両親を銃殺。
レオは部下を激しく叱咤。これにより、部下の恨みを買う。
上司から新たな任。疑い掛かった相手は、何と妻のライーサ。
信じたくないレオ。激しく葛藤。告発するか、妻を守るか。
レオが選んだのは…。
国に背いた者の処分は言うまでもない。自分も妻も命は免れたものの、降格と地方左遷。
さらに衝撃の事実。妻は裏切り者でも何でも無かった。
レオは国に忠誠を誓えるかのテスト。
その罠にまんまとハマってしまったのだ。
彼を罠にハメたのは…。
贅沢なモスクワ時代が夢幻だったかのような地方の底辺暮らし。
しかしここで、モスクワでも起きた同様手口の事件と再び鉢合う。
線路上で何者かに殺された子供。
モスクワ時代で殺された子供は、戦友にして親友の子供。レオは名付け親。
さすがに胸が痛いレオだが、それを“殺人”ではなく“事故”として親友に報告。明らかな不審な点があるにも拘わらず。
何故なら、国がそう命じたから。
この楽園に於いて、殺人など存在しない。
国の抑圧は人の命すら闇の中に…。
ここ地方でも…。
実際の事件を基にしたノンフィクションだが、脚色やフィクションもかなりあるだろう。
犯人逮捕と事件解明に身を入れるが、国がその前に立ち塞がる。
今度は自分がKGBから追われる身。アクションも交え。
執拗で執念深い元部下との因縁。
妻との関係。ある時妻から打ち明けられた結婚を決めた秘密は、かなりのショック。当時、KGBがどんなに怖れられていたのか窺い知れる。
トム・ハーディとノオミ・ラパスのゴツい2人でロマンチックなムードは出せないが、サスペンスは合う2人。
ゲーリー・オールドマン、ジョエル・キナマン、ヴァンサン・カッセルら重厚アンサンブル。
最初はちと小難しかったが、事件に本腰入れるようになってから次第に面白くなってくる。
勿論サスペンスやミステリーのムードは充分だが、邦副題の“森に消えた子供たち”は的外れ。だって、殺された子供たちは線路上で見つかってるし。
中盤でびっくりするくらい犯人も明かされる。その末路も。まあ、未解決事件じゃないから仕方ないのかもしれないが、恐らく作品の真のテーマは別にある。
当時の旧ソ連という国の実態。
そして、その国の犬だった男の変化。
実はレオは子供に対しては温情ある。
自分がかつて孤児だったから。
元部下が両親を殺した子供へ悔やみも。
モスクワでも地方でも同じ。いい加減な捜査、でっち上げの犯人…。
犯人は未だ野放し。
子供たちが犠牲になり続けている。
二度と悲しみ苦しむ子供たちを出したくない。
今日本ではコロナや九州大豪雨が連日報じられているが、その前は殺人事件や子供虐待。
朝からそんなニュースを聞くのは気が滅入るが、それを報じれる国は悪い国では無い(と、池上彰氏は言う)。
報道や訴えの声の自由があるから。
寧ろ、報じもせず、隠す国の方こそ…。
当時の旧ソ連も、いや、今の日本や世界各国だって、楽園とは呼べない。
偽りの楽園で犯した罪の数々。
その償いを…。
レオとライーサとあの二人の孤児に楽園が訪れる日は…。
トムハーディの軍服姿がかっこよすぎる
この映画のトムハーディやばい。
タイトルに??
子供の失踪事件を追うミステリーと書いてあったのでレンタルしたが、、、
タイトルや広告文句に疑問。
スターリン政権下の独裁社会が大きな題材であり、本質で
国民全員が幸せであるはずの国家に殺人事件などあろうはずがないという、時代があったという記録でもありとても深いものなのに。
もったいないなぁ。
原作の空気感が全く無くなったら、作品の魅力は90%オフ(T_T)
何年か前に原作を読んだ時の衝撃は忘れられない。
人肉食をせざる負えないぐらい飢餓状態の幼少期、
周りが一切信用できない秘密警察、
微妙な両親(?)や妻との関係、
田舎への左遷、
強制収容所送りへの恐怖、
当時のソ連社会の閉塞感、圧迫感、不条理さが描かれ、
その空気感の中での殺人事件&内部謀略ということで、
緊張感がハンパなかった。
そうした期待の上で本作鑑賞。
ハッキリ言って期待はずれ。
キャストは豪華。トムハーディー、ノウミラパス、ゲイリーオールドマン、ジョエルキナマン‥
だが、まず、オールドマンの無駄遣い。
活躍の場も少ないし、彼のような大物の意味なし。
正直誰でも良かった。
殺人犯を探すサスペンスとしてイマイチ。
呆気なく、工場で該当者が見つかり、さらに本人が目の前に現れる、って謎解きもなく、タナボタじゃん。
あと主人公をハメた同僚の描き方については、主人公との対立だけでなく、妻を口説いたり、バレバレでしょ。
もうちょい「別の奴がハメた犯人かも?」って観客をミスリードするような「寄り道」をしてくれよ。
続編前提の作品(原作は3部作)だが、本作で終了は間違いないだろう。
近年多い、続編前提だったが、売れずに、一作で終了した映画という、
死屍累々に新たな作品が加わった。
最終的にもはや誰が悪者なのか混沌としてくる展開。そして自分が殺した...
最終的にもはや誰が悪者なのか混沌としてくる展開。そして自分が殺した人たちの子供を引き取るラスト、ハッピーエンドで良かったねと単純に喜べない。この子たちもまた生きるために必要な選択をするというだけなのかもと考えさせられる作品。
2009年版「このミステリーがすごい!」海外編で1位を獲得したトム...
2009年版「このミステリーがすごい!」海外編で1位を獲得したトム・ロブ・スミスのミステリー小説「チャイルド44」を映画化。
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自宅(CS放送)にて鑑賞。旧ソ連を舞台にした連続殺人事件を元に国家上層部の秘密主義や理想主義による矛盾や軋轢を描く。但しA.R.チカチーロの起こした実在の連続殺人事件は'80年代であるのに対し、本作ではスターリン体制下の冷戦時代'50年代に改められ、被害者の数や細部も微妙に変更されている。事件はあくまできっかけ程度で触れられるだけで、猟奇的な好奇心で観るとすっぽかされる。テンポや構成に難があり、人間ドラマとしての演者達の重厚な演技が活かされておらず、全体にまとまりの悪い混乱した印象が残る。50/100点。
・“レオ・デミドフ”のT.ハーディやその妻“ライーサ・デミドワ”のN.ラパスは、これ迄の印象を覆す演技を見せた。脇を固める“ネステロフ将軍”のロシア訛りを披露するG.オールドマンも抑えた雰囲気で佳かった。
・飢餓が蔓延るウクライナの片田舎から始まる物語は、秘密警察内部や社会の異様さが全篇で際立っており、ロシアでは史実をゆがめていると云う理由で公開中止の措置をとられた。尚、本作では'53年から始まると設定されおり、これはJ.S.スターリンの亡くなった年である。
・最初の編集を終えた段階で、約5時間半にも及ぶボリュームになっていたと云う。亦、撮影は当初、P.ルースロが予定されていたが、O.ウッドにバトンタッチされた。
・鑑賞日:2017年1月18日(水)
途中飽きた
ゲイリーオールドマン が出てたので観てみました。
なんだかいろんな要素を盛り込みすぎて、途中で飽きてきました。
もう少し削ぎ落としてもよかったのではと個人的に思います。
ゲイリーオールドマン は相変わらず素敵でしたが。
後味悪い。一昔前のめちゃくちゃな世界って、信じられないけど事実なの...
後味悪い。一昔前のめちゃくちゃな世界って、信じられないけど事実なのね。
ゲイリー素敵。
原作を読んでからリピート。
原作の、もっと残酷な部分やややこしい部分はかなり端折られていたのだな。映画化にあたっては、これでテーマがハッキリして良いと思う。
ただ原作読んでないとハテナなところも実は多かった。
作品自体は普通だけど、トムハーディでだいぶプラス。
暗→明
時代背景がくらい、つらい
それに沿った真実がぼろぼろでてくる
けれども
にせものが本物になってゆく
愛や信念で
どんどん明るくなる
だから好き
阿保な僕にはファンタジーの様
原作もかなり頑張って読んで、面白みが分からず映画で補えと思ったところ、やはり分からなかった。
まずスターリンの掲げる犯罪なき理想国家のために犯罪を事故で処理すると言うのが、まるでファンタジーの様で事実なのにリアリティがないように感じて、MGBの横暴さとか馬鹿な僕には違和感しかなかった。
原作を読んだのがかなり前だったので思い出せないのだけど、もっとじわりじわりと犯人に迫っていくような気がしたのだけど、どうだったろうか?
ロシアが舞台で冷たく重い雰囲気の中、浮上せず終わって気持ちがどんよりしている。
ダークで超骨太な秀作ミステリー
スターリン政権下のソ連で44人の子供がいなくなった。この事実を当時の当局は「連続殺人は資本主義の弊害によるもので、社会主義下の我が国家に、この種の犯罪は存在しない」という公式見解を出したそうだ。
あり得ないこの見解が事件を拡大したとしか思えない。この事実を英国人が小説という形で発表しスウェーデン人が監督した米国映画だ。
この時代に詳しい訳では無いが社会主義国の秘密警察に逆らって迄事件を追及した主人公夫婦と警察所長さんは国家の反逆者扱いだったろうに……。
唯一の救いはちゃんと事件も解決し、夫婦も新たな一歩を歩み始める点位かなぁ。
夫婦愛
スターリン政権の時代を舞台にした映画。スターリンの、楽園では犯罪は起こるわけがないという考え方のせいで、子供が次々に殺されていくにもかかわらず、全て事故と処理されてしまう。主人公は事件の真相へと迫っていくが...。
夫婦の愛のお話でした。最後はハッピーエンドだと思いますが、イマイチなぁ...。
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