「1番の売りは豪華なキャスト陣」64 ロクヨン 前編 新・野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
1番の売りは豪華なキャスト陣
映画館では2016年5月25日地元のイオンシネマで鑑賞
それ以来2度目の鑑賞
原作未読
64といえばまず思いつくのがニンテンドー64
しかしこれは昭和64年(1989年)
昭和天皇が崩御したった七日間で平成元年になった
豪華な顔ぶれ
佐藤浩市曰く「役者映画」
邦画が大好きで邦画をよく観る人におすすめ
日本の俳優はみんな下手くそと宣うデーブ・スペクターのような似非日本人もしくは外人には全く向いていないから観ない方が賢明
これだけのメンバーが脚本を読んで引き受けたんだから駄作なわけがない
昭和64年某県で身代金目的で幼女が誘拐される事件が発生
通称64
身代金は奪われ幼女は遺体で発見される某県警の大失態
さらに誘拐犯の逆探知に失敗する大ポカも隠蔽する始末
それから14年後時効間近
主人公は某県警に勤める広報部広報官
飛ばされた元刑事
娘は家出し音信不通
部下には慕われているが上司には恵まれていない
記者クラブからの激烈な抗議活動に四苦八苦
それでも「本当はこんな仕事やりたくない」と愚痴はこぼさないのは立派
演じた佐藤浩市はその数年後『空母いぶき』で総理大臣役をやったが公開前のインタビューでよりにもよって「総理大臣役はやりたくなかった」と発言してしまい炎上した
それについて説明も謝罪もなくノーコメントで押し通した
仕事をする者として本当はやりたくなかったなんて公に発言してほしくなかった
自分が映画comにレビューを書き始めたきっかけがこのときの佐藤浩市だった
馬鹿なリベラルは的外れな擁護をしていたが
最近では倉田てつをがちょっと似たようなことで叩かれている
演じる者の苦悩はわかる気がするから倉田てつをにそれほど腹は立たないし今となっては当時の佐藤浩市の発言も許せる
後編に続く
64摸倣誘拐事件