「組織の中の個の苦悩」64 ロクヨン 前編 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
組織の中の個の苦悩
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"64‐ロクヨン‐" 二部作第1部。
原作は既読、NHKの連ドラ版は視聴済みです。
三上役の佐藤浩市をはじめ、キャストの顔触れが重厚。これ以上は考えられぬ面子が揃っていて感無量でした。演技達者たちが織り成す、真に迫る熱演に引き込まれました。原作が持つ世界観を見事に再現しているなと思いました。
組織の中で生きる者の苦悩が丹念に描かれていました。
身に覚えのある事柄に大いに共感させられ、「もしも自分がこの状況下に置かれたら」と想像しては頭が痛くなり、三上の苦悩する姿に胸を締めつけられるような想いを抱きました。
上司の圧力に晒され、思うように行かず切羽詰まりそうになりながら、問題の妥協点を探りつつ、真相究明に奔走する。
三上は、決して完全無欠じゃないところに人間味があり、だからこそ己の信念に従って行動する姿に胸を打たれました。
私も、その曲りなりの強さが欲しいなぁ…
[以降の鑑賞記録]
2019/04/28:MBS(地上波初放送)
※修正(2023/10/10)
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