劇場公開日 2016年5月7日

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「ドラマとガップリ四つがグッド」64 ロクヨン 前編 フィーバーさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ドラマとガップリ四つがグッド

2016年5月8日
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泣ける

悲しい

これは、原作未読でドラマ視聴。
ドラマがすこぶる良かったので期待を持っての観賞である。

さて前編の感想は、ドラマのどこをカットしたのか気付かないほど編集が見事である。
最近多い前後編二部作パターンの本作であるが、この内容を二時間強で収めては勿体ないのでじっくり時間をかけて描いて欲しい作品である。

恐らく、原作もドラマも見てない人は、前編観賞後は一体この話はどう決着するのかさっぱりわからないと思う。
通称「64」の誘拐殺人事件、警察内部抗争、警察と記者の軋轢、新たな事件。

ドラマでは、この4つが見事に絡み合あって一本のストーリーになる。

また、ドラマを見た人は前編の中に数々の伏線があって楽しめたのではないだろうか。
さらに、配役での見所は新聞記者のリーダー役がドラマでは永山絢斗さん、映画は瑛大さん。
実の兄弟で同じ秋川記者役を演じている。
作品に無くてはならない嫌な奴で物語を盛り上げている点が興味深い。

ただ完成度の高いドラマに対抗するために結末を姑息なオリジナルストーリーにならない事を切に願いたい。
原作が素晴らしいので配役を代えるだけで映画前編は、ドラマとは違った魅力を打ち出せているのでその必要はまったくない。

前編が終わって結末を知らない人はイライラするが来月の後編を是非楽しみにしてもらいたい。

フィーバー