「この顔ぶれは凄い!お見事!前篇飛ばして後編が早く観たい!」64 ロクヨン 前編 Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)
この顔ぶれは凄い!お見事!前篇飛ばして後編が早く観たい!
この作品かなり期待していました!!
みなさん、佐藤浩市さんの渋い芝居を期待していたと思うのですが、そう言う意味では期待通りの作品だと思います。
ここ最近の邦画のスタイルで前篇・後編の2部作形式が流行っているけれど、2作合わせると上映時間は4時間~5時間分位でしょ? 私は観客の立場から言うと、これちょっとしんどいんだよね・・・
制作側サイドで考えると製作費は、勿論1本分より高額になるだろうけれど、2作品同じ位の条件の映画を制作するよりはコストダウン出来る筈だし、宣伝も併せて出来るから、別々に2作品映画の宣伝費よりはコストダウンで楽なはず。
キャスト・スタッフを集めるのも時間的拘束も効率が良い、でも2作品別々に公開されるから、収益は2作品分見込める。これを2部作にしないで1本の作品にするなら、上映時間が3時間或は3時間半の映画になるだろう。
今現在の日本の映画館の殆どは皆入れ替え制だから、それだと1日の上映回数も少なくなり、長編だと客足が渋くなるだろう事が予測され敬遠され、少し大作や話題作になりそうな原作の映画化は2部構成になってしまった。
大分本作のレビューと話が逸れているようで何が言いたいの?と思われる方もいるだろうけど、要は私が言いたいのは、この「64」の前半は観なくても後半だけが観たいといいたいのです。
そもそも「64」って昭和の最後の年の一週間しかない時に起きた誘拐殺人事件だから、昭和天皇の崩御に伴い、この事件発生当時には、事件についてのマスコミ報道が不十分で事件の手掛かりも中々得られない状況にあったと言うもの。
前篇ファーストシーンから30分程が事件発生と、その事件を捜査する刑事達のドラマシーンが続く。
後は映画の大部分が時効間際の警察とマスコミとの報道に纏わる話に終始する。元々の誘拐殺人事件とはちょっと異質なテーマが延々と続くので、早く時効前に事件がどう展開するのかが、気になり、記者クラブの代表を瑛太さんが熱演していたが、そんな話は、いらないのだ。どうでも良いと思った。
前篇の映画始まりから30分の後に、直ぐ後編を繋げて1本の映画には出来ないのだろうか?
勿論、後編を観ていない私なので、前篇が後編でどう繋がった意味を持つのかは分らないが、物語の起承転結と言う目で見るなら、本作は起転転転で前篇は終了したように感じられる作品だったと思う。何だかバカにされたように感じてしまったのだ。残念だ。
でもこれでは話が分からないので後編に期待したい!!