キャロルのレビュー・感想・評価
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ケイト・ブランシェットの美しさと存在感が凄い
ケイト・ブランシェットが画面に映るだけで見惚れてしまう凄い存在感に圧倒された。こんな女性と恋が出来たら最高だけど。最後のシーンは無言の二人が再会する場面で終わるけど鳥肌が立った。素晴らしい芸術作品だと思う。
2017/1/31 WOWOWで2回目鑑賞。素晴らしい映画と再認識。
話二の次の映像美
正直、同性愛の気持ちとか全く理解できないけれど、心を動かされました、激しく。
この映画が表現したかったことがよくわかったし、しかも全てにわたって完璧だったという印象。映像も音も音楽も衣装も時代背景も、そのた全てやりきった感。
ストーリーに嫌悪感を持たれてしまう危険をはらんでいるけれど、敢えてこのテーマを扱ったことにも納得。
トッド・ヘインズの技量もさることながら、主演の2人が素晴らしすぎる。表情、仕草でその内なるこことの全てを表現しきっているように感じた。
もう一度見たいと思わせてくれた、素晴らしい映画。
恋愛映画だったんだ…
ケイトブランシェットとルーニーマーラーの顔合わせ見たさだったんだけど女性同士の恋愛作品でした。文芸作と勘違いしちゃった…。
自分に正直に生きる決断をくだす道と、ラストの幸福感タップリな映像がなんとも叙情的。ひたすら悩んで悩まれて、押して引いてなお話は男女と一緒。が、男同士だと絵面的には美しくならないだろうけどこの作品は最後まで綺麗です。
胸えぐるものはなかった
古き良きアメリカ、美しいセレブの生活、雰囲気、空気感は良い。
辛い恋愛を描いた映画だと思うが、胸えぐるようなものはなかった。
社会問題提起の視点から見ると、かつて同性愛が病気や異常とみなされていた社会を描いた、ということがあると思う。
ただ、同性愛者の本当の苦しみが描けているかは少し疑問がある。
キャロルは自分の行動を恥じないし、人間にもとる行動であるとも全く思っていない。キャロルはキャラ的にそれでいいのかもしれないが、役割的にテレーズにはもっと葛藤があっても良かったのでないか。
同性愛の苦しみというのは、単にそれを社会が受け入れない、というだけでなく、自分自身もそれを不道徳なこと、恥ずべきことだと思ってしまう、ということがあると思う。そういった苦しみがほとんど描かれなかったのは、もったいないと思った。
また、鍵となるのがキャロルの夫の描きかた。この作品では、自分勝手で粗暴で幼稚な、単なる「敵」として描かれるが、彼の行動はあの時代では納得できないことはない。
夫からすれば、不貞をはたらくこと自体が許されないことなのに、その相手が女性。今の感覚でいえば、麻薬をやってたくらいの感じか。その麻薬依存状態は治ったように見えず、その異常な精神状態が治りさえすれば、キャロルも眼を覚まし、自分のもとに戻ってきて、全て丸くおさまるのに、と感じている。
夫を、キャロルを善意から更生させようとする、善人として描くこともできたはず。その方が、同性愛の問題の本質を提示することができたのではないか。同性愛者を否定するのは、一部の頭の悪い独善的な権力主義者なのではなく、むしろ大多数の、自分は正しいと信じている普通の人間である、という。
ん~。
20本目。
淡々として中々盛り上がって来なかったです。
余計な演出は省き、惹かれる様子を描きたかっのかなと。
思う事、文化の違いかと思うけどベッドシーンはね、本気に見える。
首辺りを愛撫しかしない日本映画はダメ。
嘘丸見え。
男前
女性向な映画かなと思いつつ、ケイト・ブランシェットの大ファンなので映画館で鑑賞しました。
ケイト・ブランシェット、男前です。
ケイト・ブランシェットに負けないルーニー・マーラの演技も凄いです。
彼女らの目の演技にアカデミー賞ダブルノミネートの理由を理解しました。
ひとつの芸術作品だと思う
冒頭の言葉のないシーン
音楽、絵、カメラワーク(震え)、表情、目線
セリフ以外のすべてによって醸し出される
雰囲気が
何よりも形容し難い言葉を語る
ストーリーもシンプルで統率されているが
なにより、
名画をみているようであり
クラシックをきいているようであり
芸術作品として鑑賞できる類いであると思う
綺麗という言葉が合う素敵な映画
タイトルに、テレーズも加えてあげてよ
1950年代、米国ニューヨーク、時はクリスマスシーズン。
デパートのオモチャ売場の店員をしているテレーズ(ルーニー・マーラ)の前に、裕福な婦人のキャロル(ケイト・ブランシェット)が現われる。
幼い娘へのプレゼントとして人気の人形を所望したのだが売り切れで、別の商品を購入することにした。
その際、キャロルは高価そうな手袋を忘れ、テレーズはその忘れ物を商品の配達に同梱して届けた。
それが、はじまりだった・・・というハナシ。
まだ同性愛について理解のなかった50年代のこと、さぞや周囲のバッシングはヒドかったのだろう、そんな中で許されない愛を貫こうとするなんて、なんという困難だろう・・・
と、かってに観る前に思い描いていました。
ありゃりゃ、そんなところは全然描かれない。
まぁ、キャロルの離婚話に絡んで娘の親権を争う段になって「不道徳理由」と指摘されるのだから、全然というのは語弊はあるかもしれない。
でも、同性愛ということを横に置けば、不倫をしているのだから「不適切理由」には相当するんじゃないかしらん、なんて思うわけ。
どうしてこんな連想がでたのかとツラツラ考えると、どうも、ケイト・ブランシェット演じるキャロルが、お金持ちで脂ぎった中年オヤジにみえていたのだろう。
個人的な嗜好で申し訳ないが、ケイト・ブランシェットの金ぴかゴージャス感や押し出しの強さが、苦手なのです。
こういう連想が働くと、もう、いけない。
ルーニー・マーラ演じる小柄なテレーズが、中年オヤジの毒牙にかかった無辜な娘にみえて、ああ、なんでこんなオヤジに引っかかっちゃうんだぁ、なんて思っちゃう。
実際は、そんなことなく、テレーズも、これが「絶対の恋愛」と思って行動しているんだけど。
というわけで、鑑賞中、非常に居心地が悪かったです。
50年代の再現、バックに流れる音楽など、見どころは多いのですが、どうも個人的には受け付けなかったです。
解放の物語
平凡なよくあるメロドラマであり、1度の人生では体験出来ないであろうドラマチックさ。
誰もが憧れる美しい恋愛であり、誰もが望まない心がちぎれる悲しさ。
同性愛者にしか分からないであろう部分もあったりして、でも誰もが共感できる恋愛物語であったりして。
なんだか両極が綺麗に纏まっていて、何度でも観たくなる中毒性があるなと感じました。
同性愛を扱った映画ってハッピーエンドもバッドエンドも、これは同性愛を扱った映画です!!!という主張を感じるのですが、この映画はそういう押し付けがましさがなく非常に観やすいと思います。
誰もがひとりの人間として、依存せずに、こころのままに生きること。改めて大切だと感じました。
最後に、わたしはレズビアンなのですが、ああ今すぐ恋人を抱きたい!ってなりました。まじオススメ。
見る前に知っておくべき少しのこと
舞台となっている1952年当時は同性愛は精神異常と見做されていた。
そのために精神病患者として薬物投与治療が行われていた。
場合によってはロボトミー手術が行われる。これは頭蓋骨に穴を開けて脳の一部を切除するというもの。
そういう同性愛者として生きることはむつかしい時代の物語です。
危うい美しさ
思わずため息がこぼれる場面も…
美しいです!カメラのファインダー越し、曇った窓ガラス越し…はっきりしないような映像からの視線。それが、そこにいるのに触れられない危うい関係を表してるようで視線の先に釘づけになりました。
強く触れたら消えてなくなってしまいそうな2人の関係…ケイト・ブランシェットが、どこか儚げで、それでいて強さも感じられるキャロルを見事に演じてます。ルーニー・マーラも切ない心の葛藤を、それは見事に演じてます。
ラスト、身体中に電流が走り抜けたような鳥肌がたちました。
ストレスフリー
自我に目覚め、自立していく女性2人の美しい恋物語。
人間の内面、心の葛藤を演じさせたら天下一品のケイト・ブランシェット。
ドラゴンタトゥーの女で、個性的なキャラクターを演じたルーニー・マーラー、これから引っ張りだこになっていくだろう。
飲み込まれる。
美しい映像や音楽によって映画の世界に引き込まれました。いつもなら結構映画の途中であとどれくらいあるのかなとか考えてしまうんですけど、これは本当に時間を忘れてしまいました。
ですが、やっぱりまだあまり同性愛が普及?してない日本では少し違和感を覚える感じもありましたが、それでも演出や世界観が美しくて素敵でした。
とても綺麗な映画
テレーズとキャロル 二人がおりなす綺麗で、ユニークな世界。
お互いの世界観が非常に綺麗に映像になってます。
おちついた映画です。奥が深い映画です。ですが、根は同じで、真面目な恋愛映画だったと思います。
それにしても、音楽 ファッション アイテム どれもアンティークで素敵でしたね。魅了されました。
ケイト ブランシェットは出来て当たり前、なのでこの映画の命はルーニ...
ケイト ブランシェットは出来て当たり前、なのでこの映画の命はルーニーマーラ。“落ちた天使”に相応しいベリベットを演じる女優はこの人以外考えられないくらい適役まさに宝。心の揺れを表現したかのような震えるようなカメラワーク、音楽、衣装、舞台設定全てに酔えました。
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