ピエロがお前を嘲笑うのレビュー・感想・評価
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面白く難しく…
殺人事件が起きた。主人公ベンヤミンは警察に出頭し、事件の全容を話し始める。
これがこの作品の表現で、主人公らに翻弄され停職に追い込まれた女性捜査官とベンヤミンとの対話が始まる。
ハッカーという得意技だけが自分自身を誰よりも最高だと思わせることができる。
ダークウェブの中では誰がナンバーワンなのか囁かれ、MRXという謎の人物が脚光を浴びていた。
仲間を結成しクレイと名乗り始めた主人公たち4人は、有名銀行や製薬会社などのサーバに侵入して「いたずら」を繰り返すことで、ハッカーたちから脚光を浴びる存在となる。
しかしMRXは「誰クレイって?」と相手にしない。
主人公は同級生の「マリ」にぞっこんだが、奥手なことで進展しない。
ハックすることはできても人の心は手に入らない。
そんな時連邦情報局に侵入する提案がされて、まんまと成功を収めるが、ベンヤミンはサーバから情報を盗み出し、それをMRXへのプレゼントにしてしまう。
MRXはその情報から、同じハッカーの「フレンズ」メンバーの一人が情報漏洩者だということを知り、その情報を誰かに流した。
メンバーが殺され、警察も大々的に捜査を開始した。
ベンヤミンは司法取引を持ち掛け、MRXの逮捕に協力する。
やがてMRXが逮捕され、司法取引が成立したかに思えたが、彼女はベンヤミンという人物像に迫っていく。彼の話した死体もなく、証言には謎が残っていたのだ。
彼女はベンヤミンの母の多重人格を知り、ベンヤミンもそうではないかと考えることで、あるはずの死体がないことの謎を説明した。
しかしそれはベンヤミンの罠だった。ここが非常にややこしい。
そもそもクレイは4人でスタートした。
しかし途中でマリが加わっていたのだ。
ベンヤミンによる女性捜査官への誘導で、警察はクレイが一人だったことにして、残りのメンバーを捜査線上から消したのだ。
最後の4つの角砂糖 これはもう一つ隠してある角砂糖の存在を最終的に彼女は知ることになる。
しかしそれは誰にも言わない。お互いの尊敬のようなものが伺える。
しかしわかりにくい。
物語そのものの描き方は、スリリングだ。ハッカーはPCの前だけではできないことが伺える。建物に侵入するのだ。
結末は、クレイは5人。皆まんなと連邦情報局の資料から消えることに成功する。
クレイは絶対絶命に陥ったことで、女性捜査官をターゲットにした。彼女自身がベンヤミンんの話に齟齬があることを気づき、その仮説を立証していくように仕向けた。
それがこの作品で描かれていることだ。
彼女にあえてベンヤミンが多重人格症だと思わせ、病気という理由から司法取引に応じないと言う。次々に話の齟齬を指摘しながら、あたかもベンジャミンが追い詰められていくように仕向けた。
理由は、「ベンヤミン自らが情報を書き換える」必要があったからだろう。取引が成立すれば、そのことだけしか変えられない。
しかし、
彼に対する感謝から、彼女が急に気が変わってしまうという設定はいささかあり得ない。
守衛に財布を忘れたと哀願するときも「気が変わった」守衛のおかげで侵入できた。
この手法を使ったこと、しかも2度。ん~~~~~
マリを起用することで女性捜査官をだましやすくできるが、最後にマリが仲間として登場しても大した驚きはないような気がする。
女性捜査官とベンヤミンとの微妙な信頼関係が築かれたことになるのだと思った。
でもとても面白い作品です。
展開が早いけど、どんくさいボクでもついていけた。
引きこもりの青年ベンヤミンがパリピのような3人とハッカー集団を結成し、伝説のハッカーMRXの正体を暴きだそうとして、MRXからも警察からも追われる身に。
警察を欺くために多重人格を演じるのも大変だっただろうな。
他人になるためのIDを手に入れるために敵に潜入するとは。
パソコン音痴でもおもしろく観られる!
天才主人公😇
ベンヤミンがただただ天才すぎる。
多重人格オチかと思いきやまさかの、、、🤣
気づけてない伏線とかもあるのかなと思うのでそこも理解すればもっと面白いのかな😨
ラストのベンヤミンと女性捜査官が車で話してるときに窓越しにいた人影はなんの意味があったんだろう🤔
正直マリの立ち位置もよくわからなかったし、最後、女性捜査官が逮捕(?)しないで情けをかけてくれたけど、あれも織り込み済みだったのかな🤔
まあ面白かったは面白かったです笑
タイトルなし(ネタバレ)
事情聴取?の場面で、ぴょんと立ってたりくにゃんとしてる(パーカーの)フードはなんだったんだろう…
「彼女はたぶん気づいてる」のはいいけど、途中「おぉ!?」とはなるもののやっぱり色々幼稚で危うくて、そのうちバレそう。で彼女の立場も危うくなりそう、と思ってしまった。
スケール感がわかりにくいかな
ドイツ映画なので、ヨーロッパローカルの政府機関や公安組織が頻出するのだが、
・ハッカー集団(MRX、フレンズ、CLAY)の規模感
・ハッキングされたものの衝撃度
が、わかりにくくて、主人公たちがどれくらいだいそれたことをやらかしたか分かりません。。。
ネットワーク上のやりとりを、架空のマスクをつけた人物で擬人化して見せてくれる場面が、インサートされてますが、その舞台が小汚い(笑)倉庫?みたいな場所なので、大物感がまるっきり出てきません。
他のレビューでは、
『ファイトクラブ』や『ユージュアル・サスペクツ』との比較がされてますが、
主人公が自分の正体を知っていくパターンではないし、
カイザー・ソゼほどの化け物感もないので、
個人的には、比較対象ではないと感じました。
どんでん返し系の映画は、今後、常に比較される運命なのは、『ファイトクラブ』や『ユージュアル・サスペクツ』の出来が良すぎるからでしょう。
どんでん返しはどんでん返しかな
結局のところ、やらかしちゃった事を無かったことにしたいってストーリーで結末にスッキリ感があまりない。
どんでん返しはあったけど、物足りない感が拭えない。
『ファイト・クラブ』みたいな二重人格オチをさらにひっくり返したかったんだろうけど、別にそのまま多重人格オチのままでも別にいいかなーって感じがしました。
【”掌の上の4つの角砂糖。握って開けば1つの角砂糖・・。”インターネットと人の心の闇を描いた作品。製作者が仕掛けたトリックを見破れるかな?】
■突然警察に出頭した天才ハッカー・ベンヤミン(トム・シリング)。
国内のシステムを手当たり次第ハッキングして世間を混乱させ、殺人事件への関与まで疑われて国際指名手配されたベンヤミンは、ユーロポールに出頭し、ハンナ捜査官にこれまでのいきさつを語り始める。
しかし、彼の自供はつじつまが合わず…。
◆感想
・ストーリー展開が早く、脳内フル回転で観る作品である。
・各ハッカー組織(MRXやフレンズ)と、ベンヤミンたち(マックス、パウル、シュテファン)が立ち上げたハッカー集団”CRAY”との関係性も面白く鑑賞。
・但し、MRXやフレンズと、クリプトン殺害の関係性や、マリの登場理由が弱い気がした作品。
ー マリは、ベンヤミンがハッカーになったきっかけになった初恋の女性だが、その後の立ち回りが分かりにくい。-
<ラストのどんでん返しのどんでん返しをどう見るかで、面白さは変わるかな・・。
今作を、映画館で観たら、嵌ったかな?>
■本国・ドイツで大きな話題を呼び、各社争奪戦の末にハリウッドリメイクが決定した・・、とあるけれど、作品公開されたっけ?
勇み足で「ユージュアル・サスペクツ」に及ばず?
謎が謎を呼び、それなりに
最後まで面白く観れた作品ではあった。
この作品を観て、
「ユージュアル・サスペクツ」を
思い出した人は多かったのでは
ないだろうか。
なにせストーリーのほぼ全てを
主人公の独白に負っているし、
またそれが概ね嘘であった構成は
同じなのだ。
理解の浅い私としては、
彼の話の外にある事実描写と、
主人公の話に表れる事象の間に
矛盾が有るのか無いのかが判らないまま
鑑賞を終わってしまった印象だ。
しかも、
残りの3人が殺されたのも嘘だった訳だし、
恋人への想いも本当なのかも分からないので
主人公へ共感のしようも無かった。
そもそも主人公は何のために
自首してきたのか。
もちろん残りの3人は殺されていないのだから
保護を求めるためではないことは明白だが、
CLAYは4人と話をしておきながら、
何故、実は彼一人だったと思わせる必要が
あったのかも分からない。
司法の手を使ってMRXに復讐するためか、
3人への捜査への手を防ぐためか、
単なる愉快犯的発想なのか、
私には不明だ。
製作陣には多分に「ユージュアル…」への意識が
あったのだろうか。
「ユージュアル…」が名作の誉れ高いのは、
犯人の作り話の驚くべき巧妙さからの
だましが見事だったからだと思う。
だから「ユージュアル…」の話は
欺されたという感覚を自然に受け止める
ことが出来て面白味を感じた。
しかし、この作品では、
事実と犯人の作り話が混在し過ぎて、
騙された感が上手く伝わってこなかった
ような気がする。
主人公は「透明人間のままでいたい」と
言っていた経緯があるのだから、
それを生かすのであれば、
実はCLAYの仲間は全員存在せずに、
彼らは「透明人間」だった、
また、主人公の多重人格という設定のままに
エンディングさせた方が首尾一貫して、
またスリラー的余韻が生まれたように
感じる。
新味を加えようとしたかに見えるラストの
二重のひっくり返しは勇み足に思え、
折角の全体構成を台無ししてしまったような
印象を受けた。
プロットは悪くないのに残念な作品
スーパーヒーローになるためのハッカー
発見!ボーイズ・ノイズ
ゲルハルト・リヒターをモデルにした映画で主役だった、トム・シリングが主人公ベンヤミンを演じていたので、観てみた。この人、妙に幼く見える時があるんだけど、すでに30過ぎ。なのに、大人になりきれない感じが、すごく出ていた。これは役者として得なのか、損なのか、どちらだろう。
筋書きはちょっと疑問なところもあったが、ネットの中を可視化したところはおもしろかった。仮面とか、吹出しとか、生身での素性が見えない感じがうまく表現されてた。で、ドイツでもIT用語は英語になっちゃうんだね。
しかし、マリがいつベンヤミンになびいたのか、よくわからない。しかもそんなに魅力がある女性に見えない。そして、あんな芝居で警察をだませるのもイージーだし、なんでベンヤミンが開放されるのかも理解できない。ユーロポールという組織は初めて聞いたが、欧州刑事警察機構とかいうものらしい。ヨーロッパが守備範囲だと思うが、一体どこまで出ばるのだろうか。なんか大西洋を渡ってなかった?
ドイツで人気らしいボーイズ・ノイズのサウンドは、なかなか良かった。クラブミュージックって感じ。クラブには行かないが、縦乗りのビートは、気乗りのしない家事をする時に使えそう(笑)。
BSプレミアムの放送にて。
良い子は真似をしないでくださいね
観客を欺くマインドファックムービーとしてドイツでは大人気のハッカー映画らしい、騙しなんて人聞きが悪いが監督にしてみれば犯人の自白と言う形でドラマが進行するのだから鵜呑みにする方が馬鹿でしょうと言うことかな。
ピエロのお面のハッカー集団という古典ホラー的ないでたちには失笑、仮面とか覆面はネットの匿名性をなぞっているのでしょう。
金銭目的なら手段として分かりやすいがサイバーテロは微妙、国家の陰謀を暴くような社会派ドラマなら乗れるのだが好奇心や承認欲求が動機で仲間内で盛り上がっているだけなのでやや興醒め。ネット時代なのでハッカーの内幕ものは若者には興味深いのでしょうが良い子は真似をしないでくださいね。
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