クーデターのレビュー・感想・評価
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未知への恐怖と家族の愛
邦題のクーデターは窮地での家族愛の表現手段に過ぎず、クーデターそのものがテーマでないことが理解できる。
しかしながら言葉の通じぬ異国の地・民族への恐怖も描かれており、起きないとも言い切れない現実感が煽る。
フィクションなのでご都合主義に納得するもしないも自由だが、子どもがいるお陰かそれも許せてしまう受け手の都合のよさ…w
ピアースはやはりセクシーでかっこいい。ただ者でない雰囲気とフレンドリーな笑顔か同居しており、家族にも観るものにも安心感を与える。相棒との掛け合いによって(オーウェンのかわりに)コメディリリーフを演じ好印象なのは役得か。
にわかにもパニック系・ディザスター系が好きな自分は楽しむことができた。作劇後に家族の関係が壊れてしまうんじゃないかとも思える(それこそPTSDになるほどの)描写も、自分だったら家族のためにどうするか…と考えさせられるくらいに、家族へのフォーカスが目論見通りだったのだと思うので評価せざるを得ない。
資本主義の批判
CIAのおっちゃんが企業が第3世界の人々を食い物にしているという語り、それによってクーデターが起きるそして最終的にベトナムという共産主義国家の国境線を越える事で主人公達家族が助かるという内容
自分は資本主義者だがこの作品は資本主義の裏側を正確に映し出しており素晴らしいと思った。
後監督は、少女をあの様に映すなんてど変態だねw
このテーマが映画になったか…。
原題・"No Escape"。アジア某国といっても、わかる人はわかるよなあ、と。無茶苦茶な展開に思わず目が点になりました。が、面白かった。そして、ある種納得できる面も。欧米諸国だけじゃないですよー、日本も同じことしてますよー、と思ってしまいました。色々とツッコミどころはありますが、このテーマ自体が映画になったことに感銘を受けました。
面白かった
ある意味、田舎ホラー。オーウェン・ウィルソンの弱々しい顔が余計にハラハラさせる。主人公、狙われ過ぎ。
ピアーズ・ブロスナンかっこいい。刹那的に生きる男の色気がすごい。
奥さんが、単なる足手まといのまま終わらなくてよかった。
娘のお姉ちゃんの方はプールで泳いでいたから裸足だったではないかと心配でしかたがなかったのだが、足が映らなかった。そこを問題として描きたくなかったのだろう。
敵が鬼すぎて、同じ人間として描いていないきらいはあった。
はじめてみたオーウェン・ウィルソンのシリアス作品
「マイファミリーイズオールオブミー」
とても恐い。インフラ系の会社に行かなくてよかったと少し思った
大国が後進国にインフラをばらまき、その借金を返せなくなったところでその国を乗っ取る。この映画では「乗っ取り」=「水道インフラの支配」であり、それによってアメリカがこの国に大きく影響を及ぼすということ。それに反対する地元民たちによるクーデターで政府や外国人が狙われる。
現実世界ではなかなか起きそうにないけど、絶対ないことだとは言い切れない。日本も政府や多くの企業が後進国に投資しているという現実、から自分からそんなに遠く離れたところの話ではない気がしてこわかった
でもこの映画のテーマは家族愛。クーデターなりなんなりの設定は飾りにすぎない
本当にきつい状況で命をかけて守りたい人がいるということは、つまりは自分の子供がいるということは、他のどんなこととも取っ替えの効かない経験なのだと感じた。そして子供のない人生よりも子供のある人生の方が感じられることはずっと多く、それは豊かな人生なのではないか、と帰りに自転車をこぎながら考えた。
親というのはきっと、どんな親でもそんな経験をしているのだと思う。この映画のようなヤバい状況はなくても、例えば子供が熱を出したとき怪我をしたとき、心の底から自分よりも大切だと感じてるのだと思う。
映画のなかでも妻役の女優は言っていた、「若い頃描いた理想の人生(パリで優雅に暮らすという人生。女優とかになる人生か?映画ではそこには触れられない)よりも、母親になるというかけがえのない経験のある人生の方がずっとずっと良い。そんな人生を与えてくれたあなた(=夫)に感謝している」
一市民としての恐怖
もしも,無法地帯に突然置き去りにされたら-
『パージ』シリーズと本作が連続して同じテーマで映画を公開してきました.『パージ:アナーキー』しか見てませんが,断然『クーデター』の方がよく出来ていると思いました.
『パージ:アナーキー』が資本主義へのメッセージ等々を詰め込みながらよく分からないヒーロー像を造り出そうとしていたのに対し,本作はとにかく理不尽から逃げるという一点に終始しており,映画というエンターテイメント作品としてよくまとまっていると思いました.
なんと言っても"007"ピアース・ブロスナンが,言い味出してます.殺しのライセンスをかつて持った男があんなことになるなんて・・・
か弱い家族を連れて一市民が逃げるということのドキドキ感がよく表現されており,バッサバッサと敵をなぎ倒すことなど出来ないことを感じさせられます.
外国は怖い。
東南アジア某国。
海外赴任のため、家族を伴ってやってきたジャック(オーウェン・ウィルソン)。
しかし、そこはクーデターが起こっていて、特に外国人を排斥しようとしていた。
想像するだに恐ろしい状況である。ジョン・エリック・ドゥードル監督は、この恐ろしい状況をずっと持続させる演出を見せる。
観ている我々も巻き込まれた感覚になる。
ハモンド(ピアース・ブロスナン)に、なぜこのような事態に至ったかということを聞かされたところで事態が好転するわけもなく、ひたすら逃げる。
この東南アジア某国が気になるが、ベトナムと接している国となると、限られてくる。もちろん、その国は架空なのだろうが。
よくできた映画である。
これぞ絶望。試される家族愛。
極限状態の脱出、コワい…
衝撃的な内容に恐怖。極限状態で描かれる“家族愛”。
【賛否両論チェック】
賛:極限の状態に置かれた1組の家族の、そんな中だからこそお互いを思いやろうとする姿に感動を覚える。
否:主人公達だけが絶妙なタイミングで生き残っていくのは、かなりのご都合主義感がある。グロシーンや暴力シーンも多数あり。
言葉も文化も分からないまま、突然放り込まれた戦場で、理不尽な殺戮から逃げ続ける主人公達の戦いが、淡々と描かれます。
「何が善悪か考える前に、家族を救うことだけを考えろ。」
というハモンドの言葉が印象的です。
そんな中で、最初は家族を救うために先頭に立っていたジャックが、やむを得ず相手を殺してしまい、心が弱くなってしまった時、アニーが彼を励まし、共に戦っていこうとする姿に、胸が熱くなります。極限状態における家族の絆が、しっかりと描かれています。
展開はザ・ご都合主義で、主人公達だけが絶妙なタイミングで生き残っていくのは、もはやご愛嬌(笑)。とにかくハラハラドキドキの連続なので、心してご覧下さい。
緊迫感はある
題材は面白いんだけど…。
緊迫感はあるが・・
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