「思わぬ拾いもの。」ロマンス bashibaさんの映画レビュー(感想・評価)
思わぬ拾いもの。
小田急線沿線に住んでいるので、どんな映画なのか、と気になり、観てきました。この監督の作品は、「ふがいない僕は空を見た」を観ただけでしたので、また、しつこい性描写があったら厭だなぁ、などと思いながら上映に臨みました。「紙の月」もそうでしたが、大島優子は、あまり愛想のないドライな女の子を演じさせたら天下一品です。相手役の大倉孝二の茫洋とした人物造型も悪くありませんでした。ストーリー展開も単純でありながら、色々なエピソードを挟んでいて飽きることがありませんでした。ただ、破産した筈の元映画製作者である大倉孝二が、意外とお金を持っているのはちょっと驚きでした。
現在、噴火の問題で、箱根の周辺が妙にざわついているのは、誠に残念な限りです。噴火騒動がなければ、この映画は箱根についての優れたプロモーション・フィルムになっていたからです。
ともあれ、この映画は大した性描写もなく、すがすがしい仕上がりになっています。観る人の心を温かくする佳作です。気になっている人は観ておいた方が宜しいと思います。
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