「男性目線の大人の余裕を知ることが出来る!男性こそみるべき!」マイ・インターン 中野祐治さんの映画レビュー(感想・評価)
男性目線の大人の余裕を知ることが出来る!男性こそみるべき!
人生経験豊富なシニアインターンが若き女性経営者のもとで新たな挑戦に挑むという、一見シンプルながらも心に響く作品
女性人気が高い作品ですが、男性目線で観ても、深く考えさせられる場面が多くありました。
主人公のベン(ロバート・デ・ニーロ)は、70歳を過ぎてなお、自分の人生に新しい目的を見つけたいと願う元ビジネスマン。
退職後の空白期間に安住せず、シニアインターンとして再び社会と接点を持とうとする姿勢には、ただの「第二の人生」という枠を超えた前向きな生き方が描かれています。
人生どこまでも挑戦だなってことを感じさせてもらえますし、何よりベンの生活がかっこいい。日常生活は規則正しく整っていて、クローゼット収納は大人の嗜みというべきスーツが綺麗に整理整頓されているだけにおさまらず、でネクタイやスカーフなど装飾品も種類が豊富。日々の生活の丁寧さが表れており、その性格は人間関係にも表れています。
凛々しく大人の風貌や対応をみせたかと思うと、若手の社員ともおちゃらけている姿を見せていて、幅が広い。
そんなベンですが、家庭とのバランスに悩み、孤独を抱えている若き女性起業家ジュールズ(アン・ハサウェイ)に対して、決して上から目線でアドバイスをするのではなく、経験から得た知恵を穏やかに伝えることで、彼女に安心感と新たな視点を与えていきます。
この「押し付けない大人の余裕」と「聴く力」は、歳を重ねた男性ならではの魅力として描かれており、個人的にも見習いたい姿勢でした。
今回、男性目線でベンに着目した話を記載させていただきましたが、男女問わずキャリアや人生における「新しい挑戦」を前向きに捉えることの大切さを教えてくれる映画です。
年齢を重ねても、柔軟さと好奇心を忘れなければ、人生はいつでもアップデートできる。そんな希望を感じさせてくれる、温かくも深い一作でした。