「暖かく良くできた年寄りやバリバリ働く女性に、更にコミュニケートが苦手な若い男性に希望を与えるストーリー」マイ・インターン Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
暖かく良くできた年寄りやバリバリ働く女性に、更にコミュニケートが苦手な若い男性に希望を与えるストーリー
ナンシー・マイヤーズ(ハート・オブ・ウーマン等)による2015年製作のアメリカ映画。
原題:The Intern、配給:ワーナー・ブラザース映画。
1943年生まれで主人公ベンと同様70歳超えのロバート・デ・ニーロの演技に、関心しきり。あのタクシードライバーやイタリアン・マフィアが、こういう温かいお洒落な米国老紳士を演じられるのだと。こういう理想的なシニア像を造形したナンシー・マイヤーズの脚本も、素晴らしいと思った。特にシニアインターンとして採用された会社で若手社員の人気者になり、直属の女性ボス(クリスティーナ・シェラー)、及び若い女性CEOアン・ハサウェイの信頼を獲得していく展開が上手い。
ファッションサイト運営会社CEOアン・ハサウェイ及び彼女が経営する企業の造形も良かった。時間節約のため、社内を自転車で走るのが何とも印象的。また毎日変わる彼女の衣装も実にお洒落(衣装はデザイナーのジャクリーン・デメテリオが担当)で、魅せられられてしまった。また、便利で快適であるはずのSNSにハサウェイ振り回される様の描写も、もお見事。彼女が謝って母親に罵倒メール送ってしまい、デ・ニーロが若者達とメール消去のために母親宅に忍び込む展開が何とも面白かった。
仕事人間のアン・ハサウェイの夫は、昔はバリバリ働いていたが今は専業主夫。彼が子育てに疲れて夫としての自信も無くし、ママ友と浮気しているというストーリーには、結構リアリティを感じた。
ただし、物語全体が暖かい良くできた年寄りやバリバリ働く女性に、更にコミュニケートが苦手な若い男性に希望を与えるストーリーなだけに、夫婦が完全分業ではなく、家庭と仕事を共に両立できる様な新しい家族像を見たかったなと、少し感じた。アン・ハサウェイが、仕事を自身で抱えすぎで、部下に任せることを覚える必要性を感じこともあって。
最後、CEOバトンタッチを止めたのは良いが、友情のみならず、ビジネス上の参謀役もしくは相談役としてデ・ニーロを指名して欲しかったかな。
製作ナンシー・マイヤーズ、スザンヌ・ファーウェル、製作総指揮セリア・コスタス、
脚本ナンシー・マイヤーズ、撮影スティーブン・ゴールドブラット、美術クリスティ・ゼア、衣装ジャクリーン・デメテリオ、編集ロバート・レイトン、音楽セオドア・シャピロ、音楽監修ランドール・ポスター、ジョージ・ドレイコリアス。
出演は、ロバート・デ・ニーロ(ベン)、アン・ハサウェイ(ジュールズ)、レネ・ルッソ(フィオナ)、アダム・ディバイン(ジェイソン)、アンダース・ホーム(マット)、ジョジョ・カシュナー(ペイジジョ)、リンダ・ラビン(パティー・ポメランツ)、ジェイソン・オーリー(ルイ)、ザック・パールマン(デイビス)、アンドリュー・ラネルズ(キャメロン)、クリスティーナ・シェラー(ベッキー)。
こんばんはー
イイねありがとうございました!
デニーロのダンディぶり良かったですよね、僕も憧れちゃいますよ。
出しゃばらずにいてあそこまで頼られるって羨ましいです。
主演二人は本当に上手、天性の役者を観させてもらいました。
我社?
アン・ハサウェイに負けず劣らずの素敵な総務がいます♡