「惜しむらくは共感できなかったで賞」マイ・インターン 幸ぴこリンさんの映画レビュー(感想・評価)
惜しむらくは共感できなかったで賞
ファッションサイトの運営をつとめる若社長の主人公(アン・ハサウェイ)が40歳以上年上のシニア・インターンと心を通わせ、助けられ成長していくハートフル・ドラマ。
う~~~ん!!個人的には共感度に欠けてしまいイマイチな映画。
ファッショナブルで夢があり、女の子ウケの良さそうなサクセス・ストーリーだとは思うがいかんせん主人公に一切シンパシーを感じられないのは、家に専業主夫がいてオフィス内を自転車で走り回り、忙しい割にメイクもファッションもバッチリな女若社長という設定がどうしても現実味を帯びないからなのか。最初から既にサクセスしてるしね。
『プラダを着た悪魔』の続編が完全な形で実現した!という宣伝文句を見たんだけど、全然『プラダ…』の方が応援出来る女の子。
シニア・インターンのデ・ニーロが「君には会社が必要で、会社には君が必要だ。君の経営は素晴らしい」というんだけれど、会社にとって主人公が絶対必要!って思わされるシーンがない。どちらかというと性格がキツくて配慮に欠け、頑張ってるアシスタントちゃんは若くして精神ボロボロ…というシーンが強烈だったんですが。が。が。
どうしようもないアホ夫も結局許しちゃうし、やはりどうしても『プラダ…』と比較してしまうけれど「この主人公のように頑張ろうっ!」とは冗談にも感じられない作品だった。
脇を固めるデ・ニーロやレネ・ルッソには癒されるだけに、このシンパシーの無さが勿体無し。
コメントする