「ハンカチは貸すためにある」マイ・インターン shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
ハンカチは貸すためにある
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映画「マイ・インターン」(ナンシー・マイヤーズ監督)から。
高齢者は歳を重ねた分、経験から得た知恵が増えてくる。
そんなことを感じながら観ていたら、面白いシーンにぶつかった。
私たちからすれば、出かける時には必ず、ハンカチを持つ。
それは小さい頃から、母親に「ハンカチ持った?」と、
何度も何度も口酸っぱく確認されたからかもしれないが、
どうして必要なのか?と問われれば、トイレで手を洗ったあと、
ズボンなどで手を拭かないため、という理由しか浮かばなかった。
作品中、若者が「ハンカチって意味ある?・・分かんない」と、
高齢者に訊ねるシーンがある。
動揺もせず、高齢者はサラッと答える。
「必需品だ。知らないのは罪だぞ。ハンカチは貸すためにある」、
そして、こう付け加えた。
「女性が泣いた時のため。紳士のたしなみだ」と。
いいねぇ、そんな答えが欲しかったんだ、とメモをした。
「濡れた手を拭くため」よりも「女性が泣いた時に貸すため」、
だからハンカチは、必要なんだという発想がいい。
こんなことは誰も教えてくれないことだからこそ素敵だな。
でも・・・女性に泣かれることの方が、少ない気がする。(笑)
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