「これぞ萌え、だ!!」マイ・インターン くろすけさんの映画レビュー(感想・評価)
これぞ萌え、だ!!
二次元三等身女の子キャラにhshsしてるような奴らに言いたい。声を大にして言いたい。
「萌え」とはこれだ!と。
まさかデ・ニーロに萌えさせられるとは思わなかった。
どのシーンを見てもニヤニヤせずにいられらない。
じつはあまりにもスーパースペックで、描き方によっては現実感がなくなりかねないキャラクター。
しかし、ロバート・デ・ニーロの安定感のある演技がしっかりキャラクターを地に足つけさせてる。
お母さんのメールを削除しに行くあたりのデ・ニーロの「歴戦をくぐり抜けてきた猛者」感は見物です(笑)
浮気の件に関して、アン・ハサウェイが既に知っていたあたりはちょっと都合良すぎ、な感じもありましたが、あれ以上ゴタゴタさせるわけにもいかず、さらに最後の旦那の説得シーンは、敏腕の仕事人でアンのためにその仕事を辞めた彼だからこそ説得力が出るので、物語を帰結させるにあたって已む無し、と言ったところでしょうか。
あと気になるところを言えば、映画としてのカタルシス、盛り上がりのあるパートがないまま終わってしまうあたりでしょうか。多分低評価の方の「なんか特になんも起こらなかった、、」みたいなとこはそこなのかな、と。
結局物語の帰結の部分は上記の旦那との和解のシーンなので、そこにデ・ニーロは関わって来ないんですよね。
まぁもちろん、そこに至るまでには彼のサポートが必要不可欠だったわけで全く関わっていない訳では無いんですが。
なんかこう、まさかの昇進!インターンから大出世!みたいなパートがあればまだ良かったんですが(実際はじめのデスクから物語終盤で専用のデスクもらってることで昇進してるのは分かる)そのへんもっと見せても良かったんでないかな、とは思いました。
実際見てて、「もしかしてこのままデニーロがCEOに就任するのか!?」みたいに思ってました私は。(笑)
キャラがスーパースペック、お題はCEO選出という微妙なリアリティラインゆえの弊害とも言えるのかもしれません。
太極拳のシーンでお話の上手く閉じたり、なにより映画を見終わってもキャラが心に残って「こういう人絶対いるはず!」と思えるキャラを作れた時点でもう満点、ってことですよね。
とにかくひたすらデ・二ーロを愛で、デ・二ーロをみて萌え死ぬ、そんな映画です。おすすめ!