「いろんな人が勇気をもらえる秀作!」マイ・インターン 年間100本を劇場で観るシネオさんの映画レビュー(感想・評価)
いろんな人が勇気をもらえる秀作!
これからキャリアを目指す女性も、
経営を目指す人も、
リタイアが近いオジさんも、
職場で頼りにされたい男子も、
楽しいシゴトをしたいと願う人も、
みんなが勇気をもらえる秀作でした。
女性監督ならではの女性目線で
ストーリーはテンポよく展開。
特に働く女性や自立したいと思う少女は、
アン・ハサウェイ演じる
IT会社のCEOジュールスに、共感しきりだろうなぁ。
ネットでのやり方が受け入れられて、
そこから起業というのも、
夢物語じゃないリアリティがあってよかった。
誰もがチャンスに溢れる時代なんだね。
全編にわたって、
働く女性がぶちあたる壁や苦悩が、
しっかり浮き彫りに。
シゴトと家庭や育児の両立、
旦那のイクメンや浮気の中で、
主人公がいきいいきと描かれています。
そして女性目線で描かれる、
もう一人の主人公、デニーロ演じるベンは、
一度は引退した70歳のおじいちゃん。
さすがの役者魂で、
女性から見た理想の老人を丁寧に演じている。
経験豊かな大人の男性像に溢れていて、
男子は人生のお手本になること
間違いなし!
あぁまばたきと笑顔が素敵な、
社会に必要とされるお茶目な
おじいちゃんになりたいぜと、
みんな思うハズだよ。
うんうん、誰もがいろんなことを考える
きっかけになる映画は、
やっぱりいいよね。
あとね、
改めてシゴトっておしゃれは大事だなって、
思いますよ男も女も。
ジュールスが経営するIT会社って、
企画やマーケティングやシステムの人たちの
服装が自由なだけに、ダサい人ばかり。
なんか、みんなだらしないし、
イケてなんですよね。
こういう会社って最近多いけど
(僕のいるクリエイティブ部門もね)
CEOのジュールスとベンだけは、
めちゃオシャレなんですね。
(メリハリだろうけど)
いいものってだけじゃなくて、
自分のこだわりがあってセンスがいいというか。
明日からもっともっと、
オシャレしたいと思っちゃうな。
そんなことも、明日の糧になりますね。
高齢化がどんどん進む日本は、
これからみんなリタイアしてあきらめて、
医療費もかさむ状態になるでしょう。
この映画のテーマである、
今を生きる人のバイタリティと、
様々な経験に培われた安心のバランス。
こんな素敵なバディのカンケイを、
世の中がどんどん受け入れると
いいなぁと想ったのでした。