「ワークライフバランス」マイ・インターン movie mammaさんの映画レビュー(感想・評価)
ワークライフバランス
クリックして本文を読む
観る前から良いとわかるキャスティング。観賞中も、大御所感を一切出さず終始控えめで年の功をひけらかさないベン役のロバートデニーロと、社長・妻・母としてバリバリというより自然体で様々な葛藤を見せるジュールズ役のアンハサウェイの演技にとても好感が持てた。
映画そのものは場面も登場人物も少なく、低コストで感情移入に重きを置いている。最近悩んでる人すごく多いだろうし、内輪で1本作ろっか!という空気感。安心して見ていられる。
内容は、自立した20代以上の女性なら誰しも考える、キャリアと家庭の両立のバランス感覚の難しさ。
わかるわかる!が沢山ある。奮闘=すんごく疲れるって事も忘れずに表現されていて、隙あらば社長でも妻でも母でもなく人間として爆睡するシーンが微笑ましかった。
仕事も家庭も頑張るゆえに、仕事のせいで家庭がこじれるワークライフバランスの矛盾しやすいもどかしさには、精神的な理解者と物理的な支援者両方が必要という結論になるのだろうか。上司がベンのように理解してくれる事はあっても、物理的に、実家の支援もない場合は、夫の協力が不可欠と読み取れた。主夫は極端にしても。
ベンとフィオナはベテラン社会人なだけあり、ワークライフバランスのお手本を若者に示すような生活ぶりかつ、質の高いお仕事。結婚育児まっさかりの女性がそれを取り入れるのは非常に難しいものの、ピークを過ぎたらこうなりたいなと思った。
コメントする