「Alright, It's clobberin' time! アルティメッツ版でリブートのファンタスティック・フォー」ファンタスティック・フォー アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
Alright, It's clobberin' time! アルティメッツ版でリブートのファンタスティック・フォー
マーベルアメコミでのアルティメッツ版というと、ざっくり説明するなら何十年も続いてる作品を現代風に書き直した、いわばマンガのリブートです。
さて公開前から色々と問題があり、いざ全米公開されると大きくコケたファンタスティック・フォー(以下FF4と表記)のリブート版。05年版、07年版の元々の原作に近く軽くポップなカンジだったのに比べて、原作がアルティメッツ版らしくリアル思考です(因みにウラはとってませんが。だって邦訳で出てないんですもん。)原作よりキャラクターを大きく若返らせたことにより、名前と能力は一緒でも全然別の物語になってます。
念のため解説ですが同じアメコミのマーベル作品でも、近年人気のアベンジャーズのマーベル・シネマティック・ユニバースとは何ら関係がありません。映画化の権利を持っているのが、アベンジャーズはディズニー、このFF4やX-MENは20世紀FOXなので今のところはお互いがからむ予定はありません。
話をこの作品に戻しますと、確かにヒーローバトルを期待してみると大きく肩透かしを喰らいます。ホント最後にちょっとあるだけですし。やはり今までのマーベル映画とは違う物を狙っていたのだと思われます。ただなかなか狙い通りにいかなかっただけで。
個人的には評判の悪い前半もなかなか好きでした。発想が形になっていくモノ作りの現場ってなんか好きなんですよねー。変身してしまってからは、いきなり軍事利用されている所は実際あったらそうなるだろうなと説得力があります。そしてラストバトルのビジュアルは圧巻でした。やはりバトルシーンはもう少し見たかった!
主人公 リード・リチャーズには「セッション」に出ていたマイルズ・テラー。「セッション」でも最初と最後で顔つき変わってましたけど、今回も変わりますね。見た目そんなにカッコ良いわけではないけど、演技は光ってます。岩男のベンを演じたジェイミー・ベル、「リトル・ダンサー」の男の子が大きくなったものです。
基本的に今回はキャラクター紹介になってしまっているんで、「2」があれば面白くなるかもしれません。しかしながら、もともと公開前から「2」を作る話はあったはずですが、今作のコケ方があまりにも酷かったので恐らく「2」制作は中止となるでしょう。そう考えると色々と残念な映画でした。