「スタイリッシュ!ジェントルマン!とにかくカッコいいスパイアクション映画。」キングスマン といぼさんの映画レビュー(感想・評価)
スタイリッシュ!ジェントルマン!とにかくカッコいいスパイアクション映画。
人気作品ですので名前は聞いたことがありましたが、実は今まで観たことがなかったので今更ながらの鑑賞です。
この作品、ジャンルは「スパイ映画」になります。有名どころでいえば「007シリーズ」や「ミッションインポッシブルシリーズ」、昨年の作品でいえばクリストファー・ノーラン監督の「TENET」や邦画でも「コンフィデンスマンJPプリンセス編」などが公開され、今なお人気が衰えないジャンルですね。しかし人気ジャンルの作品は総じて当たり外れが激しい傾向にあります。上記のような面白くて人気の作品もありますが、以前私が鑑賞したスパイ映画でいえば、「カンパニー・マン」とかは微妙でしたし、「裏切りのサーカス」は内容が複雑すぎて理解が難しく、正直評価は低めでした。ただ、「キングスマン」は非常に人気の高い作品ですので、「間違いなく面白いんだろう」とハードルが上がりきった状態での鑑賞でした。
結論。めっっっっちゃ面白い!!!私がスパイ映画に求める要素が全部入っている!!!
華麗なアクションシーン、緊迫の潜入シーン、タイムリミットが迫るハラハラドキドキの展開、映画としてのカタルシス。どれをとっても申し分のない作品です。ビシッと決めたオーダースーツに身を包んだイケオジがバッタバッタと敵を薙ぎ倒すシーンは歓声を上げたくなるほどの爽快感。「こういうのが観たくて俺はスパイ映画を観ているんだ」っていう感じの作品でした。最高です。
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幼いころに父親を亡くしたエグジー(タロン・エガートン)は、父の上司にあたるハリー(コリン・ファース)から「何かあったら電話をくれ」と、電話番号が書かれたコインを貰い、肌身離さず持っていた。成長して素行不良になっていたエグジーは自動車の窃盗を行ったことで警察に捕まっていたが、コインの番号に電話することですぐに釈放され、ハリーに再会する。ハリーは「キングスマン」という最強のスパイ組織のエージェントだった。ハリーはキングスマンのメンバーが殉職したことで空いた席にエグジーを推薦し、エグジーはキングスマンに入るための厳しい試験に臨むこととなった。
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表向きは高級オーダースーツ店・裏の顔は世界最高のスパイ組織である「キングスマン」。試着室の大きな三面鏡に手を当てるとエレベーターが起動し、キングスマンの本部へと繋がる。壁一面に武器がズラリと飾られており、傘や万年筆の形をした武器など、ありがちなスパイグッズも並ぶ。
もうこの設定が既に死ぬほどカッコいい。男の子が夢にまで見た秘密基地感というか、「おれのかんがえたかっこいいすぱいそしき」って感じでめっちゃカッコいい。
キングスマンのエージェントたちがビシッとスーツを着こなしているところもめちゃくちゃカッコいい。特にハリーを演じるコリン・ファースのスーツ姿ときたら、「紳士」以外の何者でもない。そんな紳士が襲い来る敵と華麗な戦闘を繰り広げるのだから、これがカッコよくないわけがない。
パッと見「007」のような王道スパイモノかと思いきや、「ミッションインポッシブル」のようなド派手なアクションもあるし、登場するガジェットは「スパイキッズ」っぽい。いろんなスパイ映画の良いところを寄せ集めて、尚且つ映画として破綻しないような構成にしつつ、単純なパクリにならないオリジナリティもある。絶妙なバランスで成り立っている素晴らしい作品でした。