「いちいち心を喜ばせるスパイ映画!」キングスマン 米倉奏多さんの映画レビュー(感想・評価)
いちいち心を喜ばせるスパイ映画!
キングスマンは「ザ・スパイ映画」と言っていいのだろうか。
普通のスパイ映画のように主人公が貴族やどっかの諜報機関の人ではないことから、王道とは言えないと思う。しかし、キャラクター設定おもひっくり返すスパイ映画へのディテールのこだわりに感銘を受ける!
それが序盤に投げかけた問いの答えだ、
つまり、これはザ・スパイ映画だ。
この映画の何が面白いか。魅力はたくさん。
・スパイ映画へのディテールのこだわり
・イギリス紳士のイメージを裏切らない
・グロテクス
・アクション
・セクシー
・キャッチコピー
スパイ映画に必要なワクワク感をきっちりと含めている。世界を救っている秘密結社、街にあるテイラーから地下へと進む秘密のエレベーター、スパイグッズ、決め台詞、世界を破滅に導く悪役とその助手。あげればキリがない。
グロテクスなアクションシーンも魅力の一つだろう。最後のインプラント起爆のシーンは記憶に残っている人も多いはず!グロテクスだが花火を重ねることでどこか美しさを含めている。
男なら憧れてしまうイギリス紳士。そのイメージを全く裏切っていない。お酒はマティーニ、テイラーで仕立てたスーツ、メガネ、オールバック、上品な振る舞い。こんなにもスパイ映画でイギリス紳士の世界観を表現できた作品は007くらいなのでは。。。
そしてなにより、manners makes the man.
このキャッチフレーズだろう。映画のキーワードであり、作品内で主人公エグジーを通してこのメッセージを伝えている。
初めは素行が悪く、人生に諦めを抱いていたエグジーだが、キングスマンの訓練、実践を通しmannerを学び、見事最後には紳士になった。
manners makes the man.ってなに??と誰かに質問されたら僕は迷わず、「キングスマンを見ればわかる!」と声を荒げて言うだろう。
(最後の王女とのシーンも最高だよね)