「ハゲ三昧」キングスマン 小二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
ハゲ三昧
今年は、ハゲ映画の当たり年だったのではないか。
(ハゲっつうかスキンヘッドか。)
『セッション』の壁ドンハゲ(JKシモンズ)に、『ゼロの未来』のセンチメンタルハゲ(ヴァルツ)、『ワイルドスピード』のハゲ三強(ロック様、ヴィン様、ステイサム様)、『ラン・オールナイト』の老いらくハゲ(エド・ハリス)。みんな素敵だったなあ。
そして、本作のマーク・ストロング。今年は彼の出演作が三本公開されてファンには嬉しい限りだった。
『イミテーション・ゲーム』での壁際にジットリと佇むハゲ、『リピーテッド』の車中で黄昏れるハゲも素敵だったが、本作のツンデレハゲも、たまらんなあ。映画ラストの「Oh!」っていう表情も素敵。
(ハゲ映画の当たり年っつうか、ただ単に私がハゲ好きなだけか。)
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対して、フサフサのコリン・ファース。
この人が悪役やってる時の方が好きなんで、個人的には違和感あるが…。第一、いい歳してフサフサしている男は信用ならない。
だが、長いアクションシーンのあと、セットされた髪がパラっと崩れる所、意識不明でベットに寝ている時の無防備で髪がボサボサな感じ。グハっ、かっこいい!ハゲ派がフサフサ派に転んでしまいそうになる瞬間であった。
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で、この映画のほんとの主役は、ハゲとかフサとか髪量を心配する歳頃でもない若い兄ちゃん。マークらの魅力には敵わないが、男はハゲる歳になってからが勝負ということで、彼の今後に期待したい。
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蛇足1:ハゲネタを延々引っぱって申し訳ないが(以下『007スペクター』の内容に触れています。未見の方はご注意を。『キングスマン』とは関係ない話でごめんなさい。スパイつながりということで許してください)。
『ゼロの未来』で素敵なスキンヘッドを披露したヴァルツ。007でブロフェルドを演じているが。
ブロフェルドとくればその特徴は、1)目の瑕、2)ネコ、3)マオカラー、そして4)ハゲなわけでしょう?
1〜3は一応クリアしてるのに、なにゆえフサのままだったの?スキンヘッドにするとブロフェルドよりも寧ろパロった『オースティン』ミニミーに似てしまうから?。いずれにせよハゲ好きにはちょっと残念だったなあ。
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蛇足2:マーク・ストロングがかつて演じたスパイ、ジム・プリドー役は、ほんと素敵だったなあ。うっとり。