「コリン・ファースの存在感」キングスマン ハルさんの映画レビュー(感想・評価)
コリン・ファースの存在感
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マーク・ハミルが出ていたことでこの作品がマスターとパダワンの話なのは伺えた。だからマスターは死ななければならないしパダワンは乗り越えなければならない。
この若きパダワンも最初から素養を見せるが心が伴っていないので、マスターはそれを憂い、正しく導いていく。普遍性のある物語をベースにしているから長めの尺でも耐えられるし飽きさせないアイデアも多くて楽しい。
ソフィア・ブテラ演じるガゼルの造形も秀逸で、鑑賞後に彼女の背景を調べてマドンナのバックダンサーをしていたことを知り「ああ、あのグラミーのときの!」とわかったときはちょっと感動。当時から評判だったダンサーだけどまさかこうしてメジャー作品に出演するようになっていたとは知らなかった。タロン・エガートンのキャスティングといい素晴らしいと思う。
そして何と言ってもコリンの存在感が素晴らしかったね。常にどこかでユーモアを感じさせる俳優だからこの作品の世界観にぴったり。そういう彼が失われることでラストのカタルシスにつながる。サミュエル演じる敵役はあまり悪を感じさせない造形だからハリーを殺させるしかなかっただろう。
そんなコリンがいないのだから続編は無意味!‥と思ってたらどうやら制作側もわかっているようで「どうにかなる」らしい。今から楽しみだ。
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