劇場公開日 2015年9月11日

  • 予告編を見る

「完璧なバランス!」キングスマン 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0完璧なバランス!

「紳士は学ぶことによって、『成る』ことが出来る。」

10/5 TOHOららぽーと磐田にて再見。
2015秋の傑作「マン」もの2度観ミッション完了。

稀に出逢える「全てのパーツが、カチッと完璧にハマった」だと改めて感じた一本。

「観るか観ないか?!」とは先の感想で述べたが。
このように雑妙なバランスの取れた作品(エロ・グロはテーブルスパイスだよ)を、ちゃんと自分の意思で観られる土壌が。
映画を取り巻く環境を、そして映画を観に行く個人を育てる、共生winwinな状況を作るのだな…
と、しみじみ感じた。
(稀とは言ったものの近いところで「チャッピー」もそうか…うわ、思うところ更にいっぱいだ。)

個人的には「キック・アス」以上に評価したい作品。

----------

なんだろう…纏めようにも言葉にならない「観るか観ないか?!」の一本。

本当に「センス」だけで圧倒出来る監督ってのはいるんだな…
今作のマシュー・ヴォーン、そしてダニー・ボイルとか。(エドガー・ライトは冒険し過ぎだね笑)
米国監督には無いこの感覚、多分に自分の好みもあるけれど…

スタイリッシュで、下世話で明け透け。
でも伝統的で格調は忘れない。
「監督の仕事の80%はキャスティング」とは監督の談だけれど。
本当に今作でもコリン・ファースが効いている。
そしてほぼ新人の主人公ベグジー選びもドンピシャ。
どれが足りなくても「おふざけ」で終わる、バランス感覚の妙…

が、「センス」なんだろうな!

テーラードのスーツの裏側で、下品で下衆いのも確か。(そこがシビれる!)
「食べて祈って恋をして」な「プラダを着た悪魔」には、決してオススメしないけれど…

「王女様とキスするのが夢だったんだ!」からの下り。
そして「威風堂々」をこんな風に使うか!という悪ノリを解して笑える方とは…

ぜひ仲間として一緒に観たい作品!

コメントする
レビューも書かない阿呆からのフォローは迷惑千万、好きこそモノのヘタレなれ