「日本語吹き替え版というビジネス」PAN ネバーランド、夢のはじまり うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
日本語吹き替え版というビジネス
海外の映画を日本で公開するにあたって、字幕スーパーを付けるか、吹き替え版にするかは大きな決断でしょう。映画の配給元にとって。
近年は、ディズニー作品において、その質の高さで、日本語吹き替え版は評価を上げてきたと思いますが、その弊害として、作品の良さも殺してしまう側面も併せ持つと言えるでしょう。
いずれにしても、日本公開時のみ主題歌が付き、主役級のキャストに有名人気俳優が名を連ね、劇中歌もさほど揉まれることなく安直に日本語で歌われる。
いくら子供と一緒に楽しめるとは言え、作品の質が低下してしまうのなら日本語吹き替え版の意味がありません。
残念ですが、作品の出来そのものよりも、吹き替えの時点でレベルを落としてしまっているように感じました。レビューを見る限り、本国での評価も相当に低いようですが、日本語吹き替え版のつまらないことと言ったら、まあ、ひどいものでした。
2020.9.4
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