「視覚と聴覚の印象のズレが“作家性”を感じさせる作品。」ロスト・リバー Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)
視覚と聴覚の印象のズレが“作家性”を感じさせる作品。
ライアン・ゴズリング初監督作品。
設定、展開、色彩、音楽。
各要素の新鮮味は然程無いですが。
組み合わせた結果は非常に個性的。
意図的に配置/結合され“作家性”が色濃く出ている。
何の希望も無い話が。
陽気な音楽の中語られる。
起きている事象は悲惨、凄惨だが。
画面に現れる小道具は何処か間が抜けている。
その違和感に妙な可笑しみが。
と同時に組合せの妙に趣味の良さも感じる。
ライアン・ゴズリングの作家性を堪能出来る作品となっていました。
視覚と聴覚の印象のズレが“作家性”を感じさせる本作。
終盤の展開は突飛かつ間抜けで思わず笑いが零れたのですが。
声を出して笑っているのは少数派。
決して万人受けする作品とは言い難く。
ライアン・ゴズリング×ニコラス・ウィンディング・レフンの作品にグッとくる方であれば楽しめると思います。
オススメです。
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