モンスター 変身する美女のレビュー・感想・評価
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どう言うこと?
レビューの点数が高かったので見てみたが、個人的はハズレ。
なんか自主制作映画みたいだったな。。
タイトルに反してホラー要素はあまりない。
どちらかというと退屈な恋愛映画だった。
恋愛映画は一番見たくないテーマなので結構苦痛だった。
作り手は多分平凡な日常に隠れたモンスターの苦悩と愛を描きたかった
のだろうが、であればもう少し彼女の長い人生に置いてどんな苦しいこと
悲しいこと、困難ことがあったのかを描く必要があったのでなないかと思う。
なのに描く内容は平凡な退屈な日常ばかり。
そんな世界にわざわざモンスターをぶっ込んできたのなら
平凡な日常と怪物である彼女の苦労のギャップこそが描くべき点ではなかったか?
殺人まで起きていると言うのに彼女の葛藤も浅く、
危機感というかそういうものは全くなくて、主人公のバカさ加減が
際立ったと思う。
すごい疑問なのは2000年も生きてきて薬のない時代はどうやって姿を
隠してきたのか?変身を制御できないのであればどうやって身を隠してきたのか
不思議だった。妊娠すると制御が効かないのか普段からそうなのか?
生まれ変わったら元の自分はどうなっていくのか?見ている側があの説明だけで理解できると
思うのだろうか?
またラストで怪物に変身しない彼女でエンディングになるわけだが、
愛する感情を制御することは難しいのかもしれないが
たった数日の出会いで不死をあっさり捨てる意味もわからない。
生まれ変わった自分と付き合えばいいだけではないのであろうか?
それができないのであれば単に美人だから結婚したいという、
一時の感情に流されたアホな主人公なだけではないだろうか?
モンスターの彼女の設定が甘すぎる作品だった。
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自宅にて鑑賞。原題"Spring"。イタリアを舞台とし、作風からもヨーロッパ臭がするが、れっきとしたアメリカ映画。謂わば“アダルト版『ぼくのエリ 200歳の少女('08)』”。ドローンを駆使したと云う画面は終始、色味を抑えた色調で、アングルやカメラワークも個性的。妖しく謎めいたヒロイン“ルイーズ”のN.ヒルカーも魅力的に映えていた。予定調和とは云え、彼女の選択が夜明けで判明するオチは、内容的にも画的にもラストに相応しい。ただ判った様な判らない設定(説明)は微妙で、後半ゴリ押し気味なのが残念。70/100点。
・本作の特色の一つとして、鳥瞰を多用したアングルや独特の色調とリズムに支配される画面が挙げられるが、加えて役者陣の演技力も標準以上で卓越していたと思う。
・ポスターにある「リチャード・リンクレイターとH.P.ラヴクラフトのハイブリッド」とのコピーとイタリアの港町が舞台と云う事で、一番にスペインの『DAGON('01)』を想起したが、登場するクリーチャーはM.ゴメスの“ウシア・カンバロ”よりも西ドイツとフランスの合作『ポゼッション('81)』でI.アジャーニの“アンナ”が絡むモンスターの方が近かった。他にもアメリカ映画の『アルタード・ステーツ/未知への挑戦('79)』辺りのも思い浮かんだ。
・監督のA.ムーアヘッドとJ.ベンソン両氏は、'76年から始まるA.ライスの代表作『ヴァンパイア・クロニクルズ』に登場する吸血鬼(怪物)を巡り、A.ライスとかなり揉めたと伝えられている。
・N.ヒルカー演じる“ルイーズ”宅の調度品の殆どは、イケア製で揃えらている。
・鑑賞日:2016年4月5日(火)
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