「サンダンスらしさ」午後3時の女たち きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
サンダンスらしさ
マッキナを“利用”したレイチェルのズルさが、人間たちの弱さ・悲しさをあらわにしてしまう。
マッキナへの真心も本当だったのだ。
そして売春をするマッキナへの蔑視も本当だったのだ。
この事件が核となっているから、本作品はただのママ友ドラマにはなっていない。
頑張ってるけど、上手くはいかない庶民の足掻きを、いつもペーソスたっぷりに魅せてくれる、・・これがサンダンス映画祭の独自性のいいところなんだなぁ。
大仰ではないし、短い尺だけれど、自己チューの結末として誰かを踏みつけにした後味の悪さを、「これって、体験あるよね」と、しっかり置き土産にしてくれる。
そして踏みつけにされた側も人としての尊厳には微塵の傷などつけらずにインディペンデントしていく。
そこがいいんだ。
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