悪党に粛清をのレビュー・感想・評価
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荒野の世界
すごくよかった
悪党が仕切っている社会の変なルールを押し付けられる感じが嫌だった。あの街には本当に住みたくない。町長も神父で保安官の人も最悪だ。
主人公のお兄さんがあっさり殺されてしまい、リアルでよかったのだが、もっと活躍するところが見たかった。雑貨屋の少年もあまりにあっけなく殺されてしまい容赦なかった。
主人公が敵を皆殺しにするのだが、案外人が少ない感じがむしろリアルでよかった。
口の聞けない女が金を持ち逃げしようとする場面がドキドキした。
渋く骨太だが少々薄味な作品。
マッツ・ミケルセンが終始渋い。
冒頭申し訳程度に笑みを浮かべていたが…以降は苦渋の表情。
大袈裟に声を荒げる訳でもなく淡々と事を進めていく。
銃の名手という設定も活かして正確無比な殺人機械を体現。
そのマシン感、チラと見せる人間感に痺れました。
周りを固める人物達も渋い。特に眼が良い。
埃舞う荒地に生きる人物達。
“狩るモノ”と“狩られるモノ”。
弱者が容赦無く蹂躙される社会で虐げられる弱者が強者に牙を剥く。
弱者は弱者の諦観漂う眼をして、強者は野性味溢れる眼をしている。
眼が表す人間の強さが話に納得感を与えていました。
惜しむらくは終盤の決戦。
溜めに溜められた鬱屈した気持ちが爆発する…すべき場面にも拘らず。
かなり地味。規模が小さい。
マッツ・ミケルセン一人が相対する仇の数を現実的なラインに設定したのかもしれませんが。
如何せん盛り上がりに欠ける。
現実感を犠牲にしても今回の倍の数はこなして欲しかった。
その点は非常に残念でした。
渋く骨太だが少々薄味な本作。
マッツ・ミケルセンの渋さにノレる方は十分楽しめる作品だと思います。
オススメです。
映像美あふれるクールな西部劇
これはいい。映画ファンなら観るべき映像美に冒頭から打ちのめされる。一眼レフのカメラで言うと、ヴィヴィッドのモードでアンバーを控えめにして撮ったようなクールな映像。美味しいギムレットを飲んだように酔える。ミケルセンの魅力も凄まじいが、脇役もそれぞれに存在感を発揮している。なんと言ってもセリフなしでこれだけの存在感を示すエヴァ・グリーンに脱帽。DVDでコレクションしておきたいような、映画ファンにとっての踏み絵のような佳作だ。
眉間にシワ王の底力。
「マッツ叔父貴にハズレなし!」を改めて納得させてくれた一本。
スタイルは西部劇、なれど…
叔父貴を持ち出した時点で、人間論的に一筋縄ではいかないのが今だから新しい。
画面作り、というかキメ画の演出もいちいち見事で、監督のセンスを感じた。
他にどんな作品を撮ってんだろうな?
と、名刺代わりとしても秀逸だなぁ…
派手さは決して無いけれど。
エンタメと物語とメッセージ(誤信してたとしても」のバランスが秀逸で、これぞ映画!これぞ俳優!というモノが味わえる…
映画に興味がある方ならば、是非押さえておいて頂きたい作品。
人間の醜さを垣間見る。繰り返される復讐の結末。
【賛否両論チェック】
賛:復讐のために、敢えて無謀な戦いに挑む主人公の姿が切ない。すぐに裏切る人間の浅ましさも描かれる。上映時間が短めなのも嬉しい。
否:グロいシーンが結構多いので、苦手な人には向かない。
西部劇ですが、保安官でさえも従わざるを得ないほど、理不尽に街を牛耳るマフィアの様子が描かれています。そして、愛する者を奪われ、そんなマフィアに正面から無謀な戦いを挑む主人公の姿にも、切なさと痛快さが合わさって感じられます。
また、当初は善人だったはずの人々が、自らの保身が関わってくると、手のひらを返したかのように急に冷酷になる辺りにも、人間の浅ましさが如実に表れているような気がします。
グロいシーンは多めですが、上映時間も短めなので、割と気軽に見られそうな作品です。
低温型突き放し系西部劇
理不尽な世界
北欧産の低温系西部劇。 地味だが、常に不穏な空気感が良し。 コント...
西部劇と北欧人のミックス
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