恋人たちのレビュー・感想・評価
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やたらと評判が良いから観たけど、何が良いのかさっぱりわからなかった...
やたらと評判が良いから観たけど、何が良いのかさっぱりわからなかった。ダメダメな3人のオムニバス形式だが、ダメなまま終わってしまう。自分はダメな人に厳しいのだろうか。全く感情移入出来ない。
シーンがころころ変わって初め意味分からないが、徐々に意味が分かって...
シーンがころころ変わって初め意味分からないが、徐々に意味が分かってくる群像劇。弁護士さんが一番共感したかな。自分が望んでも、どうにもならないんだよね。
後、素敵な役者が何人かいた。会社の先輩、会話もない献身的な奥さん、弁護士も好青年そう。
恋人たち
『それでも人は生きていく』がタイトルのほうがしっくりくる気がするけれど、ある意味、確かにラブストーリーな気もする。
期待しすぎたせいか、絶賛とまではいかないが良作ではあると思う。
実際にこういった出来事は身近で起きていてると思うんだけど、考えれば考えるほどリアルなのかそうでもないのか、ちょっとわからなくなってしまう部分も…
ラストは、それぞれに、少なからず小さな光を見つけられた感じでよかった。
それでも人は生きていく…
片腕のおじさんの存在が一番ぐっときた。
地味なのに飽きさせない
地味なストーリーなのに、飽きさせないストーリー展開は、まさに職人芸。
主人公たちに感情移入はできないが、傍観者の視点で淡々と眺めることで、人の人生のヒトコマを面白く、哀しく、感じとることができる映画。
じわじわ
劇場満席、立ち見も出るくらいだったので驚きました。
観賞した直後より時間が経過した後の方がじわじわくる映画だと感じた。
エンディングに明確な救いがある訳でもない、それでも呑み込み受け入れて生きて日常は続いていく、その中に光を見出だせる瞬間がある、ということなのかな、と。
語り口の3人を取り巻く人々もそれぞれ何かしら抱えているのを匂わせてくる感じで、全て語らないところがまたよかった。
それでも生きて行く
メジャー作品では表現しにくい感情の剥き出し具合が凄く、橋口監督らしさ全開で安心しました。
現代を生きる自分たちにとって目を背向けたくなる様なシーンが多く、社会的弱者を強制的に目の当たりにさせられるのは正直胸が苦しくなりました。
それでも絶望せず、踠きながらも明日も生きて行こうとする主人公3人に感情移入してしまう手腕は名監督たる所以だと思います。
終盤、妻を亡くしたアツシが上司の黒田に溜まりに溜まった怒りや悲しみの感情を吐露するシーンは涙腺崩壊必死です。
こんなにリアルで悲しみに満ちたワンシーンは、近年の甘ったるくて虫酸の走る様な邦画ばかり見ている方にこそ見て頂きたい名場面です。
かの淀川長治氏が橋口監督を「人間のハラワタを掴んで描く人」と評してましたが、正にその通りの内容です。
この時代の「今」を生きる人に劇場でリアルタイムに観て欲しい映画です‼︎
(自分は映画関係者ではありません笑)
あとからジワジワくる
前情報なしで観られて本当によかった。もう一回観たい。「どんな悲しみや苦しみを描いても、人生を否定したくない。ささやかな希望、気持ちの積み重ねが、人を明日へつないでいくんです」とパンフの橋口監督の言葉をを読んで思い出し泣き。
聞き手のいない魂の叫び
今年の邦画ナンバーワンの傑作。無名の役者達の演技が圧倒的なリアリティを持って迫ってくる。画的に派手なことは何ひとつ起こらないとかそんなことはどうでもいい。彼等の聞き手のいない魂の叫びに「心のドアをコンコンとノック(by MAKI THE MAGIC)」されたんだよ!
使い方合ってるかわかんねえけどな
とはいえ一回観ただけで消化できるような作品ではなくて。正直自分でもどう思うのかよくわからんところもある。久しぶりにエンドロール後もちょっとの間席を立てんかった。剥き出しの人間たちの物語がズシンと来たってことは確か
中盤。篠原の慟哭シーン。あのズームは鳥肌が立った。まさしく迫ってきた
瞳子役の女優は絶対熟女もののAV女優だろ!と思ったけど調べてみたら違うかった。いやはや俺としては映画史上最も取るに足らないおっぱいだったなあ。しかしおっぱいとは実は取るに足らないものなのかもしれない…それが真実なのかもしれない…いずれにせよ素晴らしい演技でした
そして長回し。やっぱり長回しは伝わってくるものの強度が違う
はあ『恋人たち』なんていうかマジで傑作やわこれは
いとしい人々
細かな役にも息を吹き込む技量に脱帽です。日常を生きる自分たちが気付かない、その日々の魅力をわからせてくれるのが映画なんだと再認識させられます。しかし、どうしてこの監督の映画はどこか若者が作る自主制作の匂いがあるんだろう?
すごい
この映画すごい。なんでこんなにも日常なのに、ひきつけられるシーンになるのか。
それぞれのシーンが力を持っている。
底辺にいる人々の群像劇。
彼らにとっては、
なんでもない日常だけど、
観ていておもしろい。哀しくなってきた。
哀しくて可笑しくて、いとおしい
人と生きるって哀しくて可笑しくて、いとおしいものなんだな。
ずっしりかと覚悟して観たら、もちろん重いものを含んでいるけれど、3つのストーリーが上手く絡んで思いのほか軽妙、落ち込みすぎないのが素晴らしいと思いました。
どのキャラクターも個性があり印象的でした。
怒りと悲しみに混乱しながら、やっぱり持ち前の「まっとうさ」がにじみ出るアツシくんに泣けます。
新しい出会いに心揺れる主婦・瞳子さんは、生身の女性を見事に表現して可愛らしかったです。
瞳子さんのキメポーズを思い出すたび、可笑しくって切なくってウルウルしてしまいます。
観た人それぞれが何かを感じて、人と生きていくのも悪くないと思える作品だと思いました。
ちょっと、惜しいかな・・・。
CMの続きかな、と思っていると、いつの間にか本編が始まっていました。これから鑑賞する人は注意しましょう。
生きていく上でのそれぞれの苦しさを抱えた三人の三者三様の生き方を描写していくのですが、この監督本人が性的マイノリティに属しているせいか、その描き方にはどこか温かさがあります。唯一、違和感を覚えたのは、終盤、妻を殺された主人公が涙ながらに延々とモノローグを続ける場面です。もう、観客はこの主人公の気持ちは十分に判っている筈なので、冗漫であり、些か、興醒めでした。この場面は丸ごとカットしても良かったのではないのか、と思いました。また、この場面がなければ、☆は四つ半にするつもりでした。
さまざまに張り巡らされている伏線もうまく回収されていました。ただひとつ、判らなかったのは、階段で男性弁護士を突き飛ばしたのは誰なのか、ということです。私は一回しか観ていないのでそこらへんの消息がよく摑めませんでした。
最近は本当におカネを払って鑑賞に値する映画が少なくなりました。題材もやりつくした感がありますし、脚本もどこか既視感に満ちたものばかりです。映画界の将来は余り明るくない、年を追うごとにそのような感慨が強くなります。
私にとって、この秋、最大の期待作でした。若干、ケチをつけましたが、観る価値はある作品です。
俳優って
誰しも何かを抱え、何かを解決できないまま日々を過ごしている。解決するのではなく折り合いをつけて生きていく。劇中ではそんな不器用ながらも日々を生きていく市井の人々がもがき、憧れ、諦めながらも前に進む様を丹念に描写している。
まずは雰囲気が非常に良い。割とありきたりな設定であるがリアルな日常を感じさせる空気と設定ではなく人物、感情を捉え続けるカメラが映画ならではの非常に良い雰囲気を作り出している。
そして、俳優陣が良い。他を例に出すべきではないのかもしれないが最近の俳優は公開前になるとテレビにでてタレントみたいなことをし過ぎる。本人達もイヤなのかもしれないがはっきり言って作品の邪魔でしかない。映画という虚構をリアルに演じる上で俳優個人のキャラクターなんていらない。むしろ、分かれば分かるほど出演する映画の世界が壊されていく。そんなのは俳優ぶりたい病のアイドルとかタレントに任せておけばいい。話がそれたが、今作はそんな俳優になりたいんじゃなくてチヤホヤされたいだけのイケメン、かわい子ちゃんよりもずっとずっとちゃんとした俳優がスクリーンにいました。荒削りながらも真摯に演じるその姿勢だけでもスクリーンで見る価値があると思います。
そして、他者との関わり合いという作品のテーマ上、どうしても避けて通れなかった「一人語り」昨今の映像ではタブーに近い演出ですが、今作ではそこに真っ向勝負し見事に成立させています。物語終盤の独白、もしくは弱音、諦め、憧れ、どの感情とも似ているが非なるもの。人間の機微を丹念に真摯に捉えた良作をぜひともスクリーンでみて欲しい。
一生忘れない作品
「ぐるりのこと」以来7年ぶりとのことですが、前作以上に衝撃を受けました。今の私の心境とぴったり重なってしまい、ラストシーン直前まで観たことを後悔しました。しかし最後のシーンで救われ、励まされました。この作品は一生忘れることのないものになりそうです。必見の作品です。
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