リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴンのレビュー・感想・評価
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スタイリッシュな映像構成なれど・・・
話を盛り込み過ぎで主人公が分散していて見てて疲れる。えげつない暴力シーンは刺激的だがまぁ中途半端と言えば中途半端。似たような作品は多い。中国移民の裏社会にスポットを当てた点が唯一目新しい。
現実味のある暗さが楽しめる
「成り上がる」「のし上がる」といった言葉がこの映画のあらすじに使われていますが、そこから連想されるような痛快さは一切無いタイプのギャング映画です。 同じくそういうタイプのギャング映画であり、ドンキュメンタリーという面でも同じの「グッドフェローズ」と比較すると、人の命がやたらと軽くて、それでいて展開が決して派手ではない面は似ています。しかし、組織の息が掛かっている趣味の良い酒場、高価なスーツを着て高級車に乗るボス、表面上だけでも上層階級の様に振る舞う構成員達、人を殺して暮らしている人間とは思えない小粋なジョーク、公権力を捻じ曲げて手に入れた快適な刑務所暮らし、そういった裏社会なりの煌びやかさが全然無く、観ていた思わず「本当にここで夢が叶うのか?」「このままここで悪さをしてこの先どうなるのか?」という気分になりました。それに加え、子供をも容赦無く殴ったり仕事させたりするモラルの欠如はスラム街的で、どちらかと言うと「シティー・オブ・ゴッド」に近いのかも知れません。 とは言え結局のところ、「異国の中の中国人」とでも言うべきこの作品最大のテーマによってどちらでもない持ち味、独特な世界観、個性があって、他のどのギャングドキュメンタリーとも楽しみ方が違うと思います。 暗く、痛快でなく、派手でない。私はこういう内容のものは普通なら途中で集中力を切らしてしまった事でしょうが、この作品に関しては最初から最後まであっと言う間でした。脚本と違って素人が理論立てて説明出来る部分ではありませんが、素人ながら映像技法が優れているなと感じました。カメラワークやカットがテンポ良くスピーディーで、些細なアクションをより迫力あるように見せ、観る側を退屈させません。 結末が投げやりだったのは大きな欠点です。この映画はドキュメンタリーですが、あの結末も事実だったのでしょうか?そうだとしたら何故兄弟分の首を絞めるような事をしたのでしょうか。そうしなければ、あの人物は結末でする事をする必要がそもそも無かったのですから、府に落ちないところです。
『インファナル・アフェア』アンドリュー・ラウ×『ディパーテッド』スコセッシ!…なんだけど
『インファナル・アフェア』のアンドリュー・ラウが監督し(アンドリュー・ロウと共同監督)、そのハリウッド・リメイク『ディパーテッド』のマーティン・スコセッシがプロデュース。 『ゴジラ』で例えるなら、庵野秀明が監督してギャレス・エドワースかマイケル・ドハティがプロデュースするような、豪華コラボ。 でも、特筆すべき点はそれだけだったりして…。 1980年~90年代、中国からアメリカNYクイーンズへ渡った少年。 不法移民、貧困…。 人種差別や偏見激しい白人異国…。 生き抜く為には、ギャングの世界に足を踏み入れるしかなかった。 成長し、最大の中国系ギャング組織“青龍(グリーン・ドラゴン)”の一員に。 しかし、そこはさらに非情な世界だった…。 敵対するギャング組織との血で血を争う抗争。 日々、暴力と殺し合い。 常に死と隣り合わせ。 これが実話ベースという事に戦慄すら感じた。 激しいバイオレンスと哀しき男たち、女たち。 安息の日々は訪れるのか…? 題材は悪くないのだが、正直話的には今一つ。第2の『インファナル・アフェア』にはなれなかった。
スコセッシ印
少年期からギャングのチーム説明などスコセッシ的な演出も垣間見れたが「グッドフェローズ 」や「ディパーテッド」に遠く及ばず。 期待は最初からしていないが本作自体が実話だからやはり中国人は凄いなぁ。 テンポ良く緊張感や興奮する描写が有りつつも若干、軽い演出にイマヒトツ面白味が!? この手の役が定番になったR・リオッタは「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」にはなれない!?
white
レイリオッタ。1983→1992クィーンズの悪党グリーンドラゴンは好き勝手やってたのだけれど、ホワイトを一人殺したことで追い詰められていくっていう、80年代90年代初頭のニューヨークにおいて俺たちアジア人はクソだという話。黒人やチカーノ、プエルトリカンとの関係なんかは全く描かれない。ちょっとヒップホップが感じられると良かったのに。何だかアジア人版のアウトサイダーみたいな、マットディロンみたいな兄貴が出てくるし、素肌ベストだし。丁重にな、彼女もアメリカ国民だ。インファナルアフェアとかディパーテッドよりはずっと良い感じ、90分だし。
期待云々とは別問題
インファナル・アフェアの何がいいかって、脚本がいい。 ギャング・オブ・ニューヨークの何がいいかって、ダニエル・デイ=ルイスの芝居がいい! そのどちらも入っておらず、ただ舞台がニューヨークで演出がインファナル・アフェアちっくなだけ。 この映画を観る時間があれば、インファナル・アフェアやディパーテッド、はたまた日本版のダブル・フェイスをお勧めする。 実話をベースにするにしても、面白くないし、タイトルも意味が分からない。
実話ベースとしてもですね
一応予備知識ありで、鑑賞。スネークヘッドの不法入国問題を土台にしてるんやけど、実話をベースにするから、スッと溜飲が下がることなくモヤっとなりますね。 映画的にアレンジしたオリジナルストーリーにしたらいいのに。 まぁまぁ、人は死にますが、別にR15というほどでもなく、少し残虐程度。 因果応報して欲しい、私の現実世界。
もう少し・・・
この上映時間にして充実した内容ですが、いまひとつ入り込めない。 主人公に魅力を感じることができず、共感もできない。 R15にしては中途半端な内容? ノンフィクションのようなので、こんな感じになってしまうのか・・・・ 少し残念
インファナル・アフェアー×デパーティッド
「インファナル・アフェアー(無間道)」のアンドリュー・ラウ(劉偉強)監督と、そのハリウッド版 "The Departed" を監督したマーティン・スコセッシがタッグを組んだとあっては見に行かないわけにはいかない。映画は期待にたがわず香港の黒社会映画とスコセッシのマフィア映画のよいところをあわせもった作品に仕上がっていた。そしてその理不尽なまでの暴力描写は、よりスコセッシの世界に近いものを感じさせる強烈なものだった。 蛇頭snake headによる違法移民がさかんだった1980年代、中国からアメリカにやってきた二人の子どもが主人公だ。彼らは子どもながらに食堂の皿洗いをしながら厳しい生活を送っていたが、否応なく地域の黒社会に取り込まれていく。彼らはその組織green dragon青龍幫の中で暴力にそまりのし上がっていくのだが、対立組織white tiger白虎幫との抗争にも巻き込まれていく。 組織の中に組み込まれ、その中でのし上がっていこうとする暴力的な少年スティーヴンをケヴィン・ウー吳凱文、黒社会のやり方になじめないまま、疑問を抱きながらも力をつけていくサニーをジャスティン・チョン全智泰が魅力的に演じている。 衝撃のラストシーンまで一瞬も気を抜けない引き締まった演出と、スコセッシ世界特有の執拗なまでの暴力。深みを感じさせる登場人物それぞれの描き方。香港映画とスコセッシ作品のよいところをミックスした上質な映画だった。 監督 アンドリュー・ラウ劉偉強、アンドリュー・ロー盧弘軒 2014年 アメリカ・香港映画
こういうの好き
試写会で観ました。93分とは思えない充実感。全体的に薄暗い映像が寒々しくも美しく、劇中の音楽も好み。ストーリーは本当にギリギリまで削ぎ落とした感じで、無駄なシーンがありませんでした。 両監督の作品をほとんど知らないまま観ました。こういう映画好きです。
韓国映画
インファナル・アフェアを観てから、アンドリューラウ監督の印象は強くなりました!その矢先、まさかのマーティン・スコセッシ監督との豪華Wタッグ!もう見逃せませんよ!R15指定ですので、中学生以下は観れませんが、観れる年になれば是非観て下さい。と言ってもまだ、私観てないんですけどね…笑
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