「私達は、何に酔っているのか？」PK　機動戦士･チャングムさんの映画レビュー（感想・評価）

　世界中の神様が、お金と戦争を愛して止まない訳を、エンタメ映画で知るなんて、奇跡のようです。かなりきわどい題材を、綺麗にまとめましたね。
　インドとパキスタンが、核ミサイル打ち合う、壮絶な漫画ありましたけど、私、インド人、あなた、パキスタン人と云う印があるわけでもないのに、人は、人をカテゴライズしちゃうんですよね。きっと、味方がいないと、恐怖に負けちゃうのが、人の性なんですね。だから、本作のﾞ恐怖ビジネス"が、成り立つのでしょう。まぁ、私自身、いくらお金使ったのか、分かりませんけど。弱い心を免罪符で誤魔化すのでなく、弱さを受け入れる強さが、要るってことかな。
　聖なる酔っぱらいの伝説っていう映画タイトルあるそうですが、本作にも当てはまりそうですね。恐怖に怯える私達は、何に酔っているのか？。人はどんなことに恐怖を想像、あるいは創造するのか？。そもそも、創造主に、人を救う義務はあるのか？。主の名を騙る人は何を代弁…健康チャージ体操でもしながら、考えてみましょうかね。
　理屈なしに、楽しいですよ。みんな観てね。ただ、個人的には、ラスト2分、ない方が…。その方が、余韻を残す仕上がりになると思うのですが。