「極めて高度な実験的作品」スパイナル・タップ bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
極めて高度な実験的作品
な訳は断じて、無い。
今日なら千百円だし、時間丁度いいし、暇だし、ちょっくら寄りみちーー!っと思ったのが悪かった。
そもそも、何でこの程度の思いつきを映画にしようと考えたのか、誰が映画化を許してしまったのか甚だ疑問だし、大の大人が寄ってたかってカメラの前と後ろで、ありもしないヘビメタバンドが、さも存在するかのごとく振る舞った様子を想像するだけで、目眩がする。
しかし、そもそも映画ってやつは、ありもしない物事や人を、さも存在するかのごとく振る舞った様子を撮影したものな訳で、この仮想記録映画も立派に映画ではある。
作品が公開された1984年頃はバブルの最中で、本当につまらない大作が乱発されていた。ハリウッドを笑い飛ばしたかった映画、と言えない事もないが、にしても。。。
こんな際物を誰も止めなかった奇跡に、抱腹絶倒してほしい作品だが、人様にはお勧めできない、断じて。
俺は好きだけど。
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