ラブ&ピースのレビュー・感想・評価
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くだないけど泣ける傑作
いやはや園子温はやっぱり凄いな。最近「非道に生きる」を読んだら面白かったので、早稲田松竹に見に行きました。 エログロは一切無いので彼女と見にいっても大丈夫だけど、映画の内容と言えば、色々な要素が詰まっていて、好き嫌いがはっきりする映画かもしれません。 まあ余計な事は考えずに好きなように撮る人なんで、その波長が合えば楽しめるという事です。 (園子温の場合、映画ごとに波が違うのでそう簡単では無いですが)
“スローバラード”からの引用が斬新過ぎる驚天動地の和製『パンズ・ラビリンス』
ミュージシャンの夢破れて楽器の部品メーカーに勤める良一は毎日同僚にいじめ倒されるダメ中年。同僚の裕子に想いを寄せるも話しかけることすら出来ずペットのミドリガメ、ピカドンに諦めきれない夢を語りかけることが唯一の安らぎ。ピカドンを肌身離さず連れていることを同僚にからかわれた良一は思わずピカドンをトイレに流してしまうが、地下に棲む謎の老人に拾われたピカドンは不思議な能力を発揮し始める。 4畳半のボロアパートで爪弾かれるフォークギターからラストの『スローバラード』まで、濁流のようにのたうつ歪で美しいファンタジーで、人間のエゴに弄ばれた異形の者たちを楽園に導くいわば和製『パンズ・ラビリンス』。なぜ最後に『スローバラード』なのか、それはこの歌を擦り切れるほど聴き倒した我々世代にしか解らないかなり早めのクリスマスプレゼント。良一とピカドンが出会うのがそごう柏店の屋上だという一点を千葉県民は一生誇りにしていいと思います。
愛すべくもないクソ映画
ただただ、 ダサく、暑苦しく、うっとおしく、幼稚で、寒く、 あまりに安っぽいクソ映画で、がっかり。 でも、ちょっとまて。。。 園子温作品とは、 そもそもそういうものではなかったか? 「愛のむきだし」にしても「地獄でなぜ悪い」にしても、 悪い意味でめちゃくちゃな、ひどい映画だった。 でも、めちゃくちゃだったけど、 ガマンして観てると最後には強引ながらも心を掴まれた。 酷いなあと思いながらも不思議と、金返せ!とはならなかった。 「それ」を今回久しぶりに観た園作品に期待しちゃったかな。 そこに映画のマジックは何もなく、 今回はただただ金を返してほしいです。 「スローバラード」の無駄使い。 あんなふうに安易に使ったら、名曲がかわいそうだよ。 一つだけ収穫があったとすれば、 西田敏行の福島訛りが「西遊記」以来、久々に聞けたことだ。
底から端っこから世間を別角度の視線で綴ってる感覚が心地良い。一般ウ...
底から端っこから世間を別角度の視線で綴ってる感覚が心地良い。一般ウケはしないだろうけど、3作品同時公開中の園子温監督作品でこれが一番好き。
シュールなのに、何故か感動的。笑って泣ける世界観!!
【賛否両論チェック】 賛:健気に主人公を想い続ける亀の姿が切なく、感動を誘う。それとは対照的に、成功して変わってしまう主人公の浅ましさも印象的。 否:ストーリーは荒唐無稽なので、現実主義の人には不向き。シュールな笑いも、好みが分かれそう。 その異色でシュールな世界観に、最初こそ面食らいますが、すぐに引き込まれてしまいます。唯一の友を手放し、悲しみに暮れる主人公を、それでも応援し続ける健気な亀の姿に、思わず感動します。そして、そんな亀の願いのお陰とはいざ知らず、夢が叶う度に、次第に性格が変わっていってしまう主人公にもまた、人間の浅ましさを垣間見るような気がします。物に溢れ、大切な物でも動物でも、飽きるとすぐに捨ててしまう現代人への警鐘として意味合いも、多分に含まれています。 ただ逆に言うと、世界観がシュールなだけに、苦手な人が観るとかなり違和感を覚えてしまうと思います。それくらい、展開や笑いは独特です。 とはいえ、長谷川博己さんが歌う「ラブ&ピース」は必聴です。是非ご覧になってみて下さい。
さすが園子温
エログロを無くして、それでも有り余る園子温のうねりが炸裂していたような映画でした。 園子温の作品はなぜか、とにかくストーリーに引き込まれます。 時折垣間見せるイデオロギーとかも、それはあくまで調味料であって主役は映画である、みたいな。そうしてできた一つの作品がある種の完成度を持っていて、僕はとても好きです。 でもラストちょっともうちょいなんかもうちょいだった。 ちなみに、ちょくちょく出てくる過去作の音楽や演出に、にわかファンとして楽しましてもらいました。
うーむ。これはヒドイ
これは、今時の学生でも撮らないレベルの作品ではないか。とても、お金を払って観る類のものではない。アイディアは良いなかも知れないが、ストーリーを支えるべき歌が酷すぎる。長谷川博己はそれなりに健闘しているが、このヒドイ歌を歌わされのでは、あまりにかわいそうだ。身内だけのホームビデオにして欲しかった。
恋愛ものかと思ったら
思ってたストーリーとは違う展開に。 西田敏行さんの不審な演技面白うございます。(笑) ネタは途中で見えたけど、最後がハッキリせず、自分的には消化不良を起こした感じ。 ファンタジーな映画です(笑)
序盤は園映画っぽいなってなって、中盤は物足りなかったけどラストのス...
序盤は園映画っぽいなってなって、中盤は物足りなかったけどラストのスローバラードのためのタメだったと思えばどうということはない。
観といて良かった
初めは観に行くのを迷ってましたが、長谷川さんがダメ男の役と聞き観る決意をしました。本当にダメ男ぶりに笑い、ここまでダメな役をこなし素晴らしいと思いました。 園監督の作品は『なんだこりゃ?!』と思うシーンがいつもあるけどそれが違和感ではなくひとつの作品にまとまりメッセージが伝わります。新宿スワンやTOKYOTOLIVEも面白かったんですが、うまくまとまり過ぎてて園監督らしさが伝わらなかったです。 ラブ&ピースはアツイものがあり、台詞の少ない麻生さんの存在の力強さったらない! また観たいです。
猛烈に変な映画
人形アニメにキグルミ特撮、浦島太郎にビジュアル系ロックバンドがごちゃまぜになっている徹頭徹尾変な映画です。 表現もエクストリームに振り切っていて、楽しめるかどうかは相当個人差がありそう。 しかも作品としては寓話として作られているので、残虐な表現もエロチックな描写もこの映画ではありません。 規模の大きな自主映画という印象で、予算の使い方を間違ってる映画ではあるのかも。
懐かしいクリスマス映画
クリスマスに公開してくれても良かったかも。何気に共感出来たりする。冷たい熱帯魚路線と全く異なりました。東映にガメラ最新作としてロードショウしたら炎上して話題になって良かったかも。おじさんたちに優しい作品だと思います
ファンタジーやな。まともに、現実と、照らし合わせたらあきません。目...
ファンタジーやな。まともに、現実と、照らし合わせたらあきません。目の前の、映像に、没頭できないひとは、他の、作品を、お勧め致します。
賛否あるでしょうが
監督と配役が大好きでどうしても見たくてみましたが 見終わった後は整理がつなかく意味がわからなくなっていた。 監督のファンが求めているのを期待して見るとガッカリするのでしょうか。エロさもグロさもなく、愛と平和を描こうとしていて。 あまり長尺のセリフもなく。 長谷川さんと麻生さんの落ちぶれ感、 ピカドン、ラブちゃん、カメちゃん、 カメの可愛さ、 西田さんのファンタジー感w 監督が俺の魂の傑作だといってましたが、 数日経ってるとまた見たくなっている。 なんとも言えない映画すな。
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