マジック・イン・ムーンライトのレビュー・感想・評価
全15件を表示
なんとなく「ペーパームーン」に似て、もの悲しい詐欺師親子の旅物語に見える
結局、コリン・ファースもエマ・ストーンも眉唾で、モノホンの魔法使いはウッディ・アレンでした~、っておはなし。
たいした芸とも思えないチープな中国魔術師=コリン・ファース。そして母娘で金持ちを騙しながら旅をするインチキ霊能力者の親子。
その両者が、同じ匂いを嗅ぎ付けたのだろうか、お互いに惹かれ合い、いかさま師同士で一緒になるのですね。
これ、なんとなく「ペーパームーン」に似て、もの悲しい詐欺師親子の旅物語に見えました。
1920年代のヨーロッパが舞台です。
あの女性たちのファッションは、女の子たちを最も美しく装わせていた時代のものだと僕は思いますね。
そのまま、ありのままでスクリーンの登場人物みんなが魔法掛かって見えるのが素敵。
イチオシはヴァネッサ叔母さん。クリムトの絵から飛び出してきたようなヘアスタイル。
エマ・ストーンの大作りな顔も、古風なおとぎ話にはピッタリなのです。
男優のコリン・ファースって、素で、ミスタービーンとは反対側にいる人間でしょう。くそ真面目。面白味のない堅物で、人を笑わせるとか楽しませるとかいう芸当にはご本人、とんと興味のない人種と思われる。
劇中の、稚拙で屈折したあの受け答えは、クスクス笑えます。観る側としてはツボにはまれば“その面白くなさが面白い”と思えるのでしょうが・・ダメな人にはダメかもしれません。
そして偽霊媒師=エマストーンがなぜコリン・ファースに夢中になったのかは、これがさっぱりわかりませんが、貧乏な旅暮らしで苦労をかけてきたお母さんのためにも、そしてもちろん自分の安住のためにも、ウクレレ御曹司との結婚のほうがずっと幸せな人生になっただろうと思うんだけどなぁ。
僕がエマストーンなら迷わずあのウクレレ男の妻になってホッとしたいですよ(笑)
で、
エンディングでは案外あっさりと二人が結ばれて「めでたし めでたし」とはこれいかに。
・・恋の魔法で誤魔化しちゃうとか、ウッディアレンらしくないすなおな=変な終わりかたではありました。
えっ?もしかして監督自身も月下美人の香気に惑わされたのかな?
・・・・・・・・・・・・
始終重要なアイテムとして走り回る車 ―
赤いイタリア車、アルファロメオのクラッシックカーが秀逸、
「アルファロメオ・グランスポルト・クアットロ・ルオーテ」ですね。
1960年代に復刻版として92台のみの生産。劇中車として使用されているのはこれ。
初代の原型=1930年式アルファロメオ 6C 1750 グランスポルトは、トヨタ博物館で実物を見ることが出来ます。
監督はアルファロメオがお好きなようで「それでも恋するバルセロナ」でも登用。
実は僕もアルファのオープンカーは長く所有していました。本作品のウッディアレンらしからぬ“不出来”も、それですべて帳消しにしてあげます♪
コリンファース
コリンファースの可愛らしさが満点!
最後のソファに座った状態の笑顔といったらもー。
コリンファースから傲慢な態度で求婚されたい人生だった
そして、ソフィの能力には完全に騙された。
親友と共謀して2人で騙していたなんてまさか思わなかった。
衣装も可愛くて主役の2人が可愛くて、
何才設定なのか謎だったけど最終的にほっこりした
まぁキスシーンはもう少しアップでお願いしたかった
ニコニコ観れる
映画の中ではにわかに信じがたい本物の霊能者が出てきても信じられる。たとえ霊界からの交信が家のどっかを叩くノック音に似てても。
とか、こういうレビューを書く人を狙い撃ちにするような映画です。論理じゃないのは恋も映画もおんなじだね。
ニコニコ観ました。
楽しい
英国人マジシャンのスタンリーはニヒリストで毒舌家だが、天才的なマジックの腕前で人気を博していた。ある時、幼なじみのハワードから、ある大富豪が入れあげている米国人占い師の真偽を見抜いてほしいと依頼される。魔法や超能力など存在しないと信じるスタンリーは、ペテンを見抜いてやろうと自信満々で噂の占い師ソフィのもとへ乗り込む。しかし、彼女の透視能力を目の当たりにして価値観を揺さぶられ、さらには容姿も性格も完璧な彼女にほれ込んでしまう。実はソフィアはハワードと組んで詐欺をはたらいていた。スタンリーは騙されたことに気づくがソフィへの思いを断ち切れず、また、ソフィもスタンリーに好意を寄せていた。そして2人は結ばれるのだった。ウディ・アレンらしい作品。
初ウッディアレン映画鑑賞
昔から噂に聞いていたウッディアレン映画。画面のトーンや音楽の使い方,美術的なオシャレ感,セリフの多さ?や独特の言い回しなどなるほどなるほどと楽しめました。
こんなにしゃべくる俺様コリンを見れただけでも満足なんですけどね
最後はお互いにフィアンセをなんだと思ってるんだ的な感じでしたけど。
恋愛関係よりもおばさまラブなところや裏切られても変わらない友人関係がよかったかな
ウッディアレンのオシャレ感満載映画
オシャレでちょっとニヒルでコミカルな人間描写をするウッディアレン映画が大好きな私。
これも、大好物なストーリーでした(≧∇≦)
コリンファースの気難しいマジシャンの役がハマりすぎ。中国人のフリをした変装は、最初「こんなに化けるの?」というくらいの変化にびっくり。
そんな彼が絶対に信じない、非科学的な美人霊能者のトリックを見破るというストーリーですが、これがまたテンポがよく、かつコミカルで面白い。
私も途中まですっかり騙されていましたが、やっぱり最後までちゃんとどんでん返しがあるのがウッディアレン映画。しっかりトリックを暴き、そして予想通りのロマンティックな終わり方が、もうキュンとします。
なんでしょう、期待通りの驚きと美味しさを秘めたフレンチをデザートまで楽しんだ後のような気分でした。
現実的に考えると、色々言いたくなる方もいると思いますが、ここはやっぱり映画。非日常です。
気楽に観れてハッピーエンドなので、そんな気分になりたい方にオススメ。
気の利いた脚本
面白かった!さすが、ウディアレンの脚本、声だして笑ってしまう台詞もいっぱい。
ただ、ところどころ寝てしまったからなのか、ストーリーは追えてたのですが、コリンファースのよさがわからず、よって、ラストも、いまいち「???」というかんじで、ご都合主義の、いや、無理のある作り話に、ちょっと首をかしげてしまった。
あのおっさん、そんなに魅力的かなぁー、婚約者までいて、あと、おっさんですよね…
私が寝てる間に、コリンファースが魅力爆発させるシーンがあって、私がそれを見逃しただけなのかもしれないけど。まぁ、お金持ちのウクレレ野郎(笑) よりは、退屈じゃないのかな…
それはおいといたとして、女性たちのファッション、インテリア、南仏の景色は素敵でした。まぁ、恋は、マジック、という洒落の効いた話ってことで、あまり深く考えずに観たらいい作品ってことだよね。そのへんは、さすがウディアレンの気の利いた脚本という感じ。楽しく観ました!
コリンの中国人。
まさに軽妙洒脱。なぜ歳をとる毎にこんな作品が撮れるのかと
思うくらい、老年アレンのロマンティックは続いている。
どうってことないおとぎ話(ってかウソ三昧)のコメディだけど
最後までサラリと疲れることなく観終えることができる。
あら、どうなるのかしら?この二人~なんて程良く心配させて
しっかり〆るところも昔懐かしい恋愛マジック。
このヒトは原作やら漫画やらに苦しめられることもないわね^^;
しかしクソ真面目な顔したコリンがまぁ喋る喋る!このヒトの
喋りが一番多い映画なんじゃないかと思うほど煩くて超愉快。
お相手(若すぎる)エマに苦言を呈し皮肉る皮肉る!このオヤジ。
そもそもなんで中国人マジシャンなの?^^;骨格で分かったけど
不思議感が満載。現実的合理主義者のマジシャンっていうのが
確かに彼っぽいといえば彼っぽいけど。美人霊能者にコロッと
騙されるところなんか顔面そのものが常時仏頂面なので笑える。
恋に落ちるのもある意味マジックなんだよなぁ…とは思うけど、
音楽といい、ファッションといい、定番でビシッとキメながらも
全く気負いない遊び具合が作風に顕れているところが才能の証。
(どうかお願いします。誰か月光の下で私のことを騙して下さい)
ラストすげえと思った
けっこう解りやすい話なんだよ。
最初は女の人のトリックをどう暴くんだろうって見てるんだけど、それは「あー」と解ってきて、そこから感性と理性の話になってくの。恋愛って理屈でするもんじゃないのにー!みたいな。
これだけ解りやすい話にすると、ちょっと低俗というかになるんだけど、これはお洒落でなんとなく高尚な感じを保ってて、そこが凄いと思った。
細かなネタで伏線張ってきて、それ回収すんだけど、そのやり方がお洒落。
ラストのワンカットが良くて、そこすごく感動した。ずーっと笑いながら観てたんだけど、そのワンカットだけ泣いた。うまいんだよ。
いままで《ミッドナイト・イン・パリ》《ブルー・ジャスミン》とウディ・アレンみたけど、それより面白かったわ。
最後まで解けないマジック
オープニングからエンドロールまで、オールディーズな雰囲気でまとめられたプログラムピクチャー。ウディ・アレン翁ならホイホイ作れると思わせるような(表層的には)安易なハッピーエンドも微笑ましく、悪くない。と思ってたが…。
ふとおもつたのですが…最初と後半に効果的に使われるあの瞬間移動のネタ判ります?
現代においてもあのマジックは、凄くないですか? で、ここから妄想が始まるのですが、主人公こそ本物の超能力者だったのでは?(霊能力者ではなく)
そう思って見直すとこじつけではあるけれど、また違った風景が見えてくる。
エマストーンかわいい♪
最後のトン(YES)のシーンがすごく好きでした~♪
エマストーンがとってもかわいい♪
おばさんもイイ味出してたな☆
まさかまさかの幼馴染でしたね。
全然気付かなかった!
寝る前に見ると寝つきが良さそうな映画。
ウディアレン味のかろやかロマンチックコメディですねー。
ペシミストが過ぎるスタンリーが憎めず、最近いろんなところでお目にかかるエマストーンがかわいらしく、ヴァネッサおばさんもすてきで、いい腹ごなしになりやした。
難しいことを考えずにふあーんと見てたらふぁーんと面白くて、ハッピーエンドってゆう予定調和が楽しみたいときにはオススメです。
ソフィの占いのタネあかし辺りは、読めなかったなぁ。読もうと思ってなかったとも言えますが、ヒネリも聞いていて良かったです。
真面目なことを考えたいときは、向かない映画ですね。
寝ませんでしたが、眠気は感じました。このウトウトは決していやな気はしませんよ。夜寝る前に見てもいいでしょうね。
しかしウディアレンは頑張りますねぇ。毎年ちゃんと新作撮って…
そんなにたくさん観られてませんが、オープニングタイトルやエンドロールがフォントから大体同じなんですね。その辺はいつも同じにしておいて、ガンガン書いてガンガン撮ってってしてるからこんなに多作なのでしょうかね。
もはやウディアレンというジャンルといえましょう。好きです、このジャンル。
全15件を表示