劇場公開日 2015年4月11日

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「出来の良い、懐かしのブリキ玩具のような作品。」マジック・イン・ムーンライト Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0出来の良い、懐かしのブリキ玩具のような作品。

2015年5月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

単純

1920年代、南仏リゾート地。
自称 超能力者と天才手品師の駆け引きを描いた本作。
ウッディ・アレン監督の底意地の悪さは陰を潜め。
現代人が昔懐かしいと錯覚するような世界観の中。
柔らかく全体的に整った話運び。
安心して観れる一方、刺激自体は少ない印象の作品でした。

また主演のコリン・ファースとエマ・ストーンは共に安定的。
予測出来ない波乱の展開……は無い分、凪の状態を成立させる安心感がありました。
特に天才手品師スタンリーを演じるコリン・ファース。
不遜で皮肉屋な彼が或る時点を境に、途端にデレ始める展開は。
エマ・ストーン以上に可愛げを振り撒いていました。
そういう意味では天才手品師スタンリーを演じるコリン・ファースのデレ具合を楽しむ作品とも言えます。

出来の良い、懐かしのブリキ玩具のような本作。

ウッディ・アレン監督作品の「ブルージャスミン」程、刺激的では無く。
「ジゴロ・イン・ニューヨーク」程、安っぽくは無く。
安定感や出来の良さは感じるものの……新たな要素は無く何処か懐かしさも感じる。
 “ザ・普通に良い映画”という感想を抱きました。

手堅く映画を楽しみたい方。
オススメです。

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Opportunity Cost