劇場公開日 2015年12月12日

「【戦後70年の節目に山田洋次監督が世に送り出した静やかだが、強烈な反戦映画】」母と暮せば NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【戦後70年の節目に山田洋次監督が世に送り出した静やかだが、強烈な反戦映画】

2019年12月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

 長男を戦争で亡くし、次男浩二(二宮和也)は長崎のを原爆で行方不明になる。
 福原信子(吉永小百合)は次男の生存を頑なに信じ、浩二の恋仲だった町子(黒木華)と静かな交流をしながら、日々過ごしている。

 そこに現れた長崎医科大生の姿のままの”浩二”との穏やかな遣り取りと信子を気に掛ける”上海のおじさん”(加藤健一)を始めとする人々の姿。

 自分だけ生き残った事に負い目を感じ、自らの幸せを拒む町子の言動・・。

<穏やかな場面を描きつつ、山田洋次監督の強烈な反戦の想いが伝わる良作。>

<2015年12月17日 劇場にて鑑賞>

NOBU