劇場公開日 2015年12月12日

「ラストがちょっと残念…」母と暮せば ありりんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ラストがちょっと残念…

2016年5月18日
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長崎の原爆で亡くなった息子が、3年後にユーレイになって、一人になった母の前に出て来る。
ニノが「明るくオシャベリな息子」を好演。
母の暮らす小さな家が舞台で、ほとんどその中での会話劇って感じなので、最初はセリフの多さ、長さがちょっと気になった。でもニノと吉永小百合の親子はとても自然で、こんな風に少し天然で、おっとりした親子もいたのかも、と思える感じ。戦後すぐの大変な時代なのに、どこかユーモラス。
テーマは反戦だと思うけど、激しい表現はない。
「天災は運命かもしれないけど、戦争は運命じゃない!」と小百合母に言わせたところくらい。淡々と日常と、親子の思い出話をつないでいるのに、「戦争って悲惨だ。戦争のない今で良かった」としみじみと泣けてしまった。
特にムスコを持つ母には響くかも。
ニノもだけど、黒木華ってホントに「昭和」が似合う女優さん。黒木華、とても良かったです♡
ラストだけはちょっと残念。私は違う形にして欲しかったなあ。

ありりん