劇場公開日 2015年12月12日

「可もなく不可もなく…」母と暮せば ヒカルさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0可もなく不可もなく…

2015年12月19日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

親子の愛、絆を感じられる作品です
会話ひとつひとつにお互いを思う気持ちが込められていて、暖かいものに包まれます

ただ、私にはそれだけでした
最初から『ファンタジー』という触れ込みだったのでそのつもりで鑑賞しましたが、やはり違和感がつきまとい、どっぷり物語に浸り切ることが出来ませんでした
『ファンタジー』なのだから細かいことを気にしてはいけないと思いつつ、家族全員を亡くした母親が黒髪艶々で美しいことや、原爆の被害に合いながら自宅も母親も全く無事であったこと…
小さなことが気になってしまい集中出来ませんでした
二宮和也さんの演技も私にはちょっとオーバーな印象でした
私は子どもがいないので母親にも、そして残念ながら息子にも入り込めませんでしたが
子どもがいる方といない方でかなり受け止め方は違うかもしれません

原爆のシーンは素晴らしかったです
あの短いシーンで原爆の恐ろしさがとてもよく伝わり、改めて二度と繰り返してはいけないことだと思い知らされます
母親の言うように、あれは人災です
原爆で亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます

ヒカル