セバスチャン・サルガド 地球へのラブレターのレビュー・感想・評価
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生涯心に残る作品
毎日観るくらい映画が好きだけど、こんな感じ方をした映画は初めてだと思った。初めから最後まで、終わってからもずっと涙が出た。なんで泣けるのか理由ははっきりとしないのに本当に止まらなかった。素晴らしい映画に会えて本当に良かったなと思った。
旅人は、やがて気がつく目の前の青い鳥に!!
父、セバスチャン・サルガドは、目の前の青い鳥に感謝し。
息子、セバスチャン・サルガドは、旅の果てに、目の前の青い鳥に気がつく。
そして、この旅は終わる。
見落としていたもの、何かを求めてさ迷う者が、改めて、目の前の青い鳥に気がつく作品。
悲しみにフォーカスするよりも、人は、自然への賛美と共に、今を前向きに、生きる大切さを訴える作品です。
モノクロの写真は、命の輝きを映し出してくれます。元写真部としは白黒の写真の魅力は、冒頭の光りを描く(フォト・グラフ)と言う表現通り、カラーでは味わえない感動があります。
大事なポイントを見落としてはダメですよ。主人公は、この旅で、自分を見つけたのですから。
写真に興味のある人は必見
ヴェンダース監督は写真家としても有名なんだよね。だから写真家が写真家を撮るドキュメンタリーなの。それも写真じゃなくて映画で。
その辺のアーティスト同士のぶつかり合いも面白かったし、出てくる写真も綺麗で、前半は面白かったなあ。
後半は社会派写真家としてのセバスチャン・サルガドを追い掛けんの。湾岸戦争や、ルワンダやコンゴの紛争なんかを撮ってんのね。
もうテーマが圧倒的だからさ、写真みたら何にも言えないんだよ。「毎日1.5万人が死んでいった」とか言われちゃうと「福島どうとか言ってる場合じゃねえなあこりゃ」という気分にすらなる。
そんなわけで見いっちゃうんだけど、それが面白いかとか、興味深いかとか言われると、ちょっと違う気がしたな。ここは難しい問題だと思うね。
セバスチャン・サルガドの写真は、ブレッソンの決定的瞬間に似たとこあった。ただ光の使い方がもっと綺麗。
そんなこんなで、色々と考えるところあるから、写真に興味のある人は特に観た方が良いと思うね。
観おわった後の、この重さはなんだ。
'The Salt Of The Earth' (原題:「大地の塩」/邦題 『セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター』)を観てきた。平日の夕方からの回で、劇場はほぼ満席。
もう、20年もまえになるのか、『WORKERS』に驚愕し、それ以降は写真展が開催される度に訪れた、尊敬し憧れる「生涯旅人」Sebastião Salgadoのドキュメンタリー映画。構成はいたってシンプル。映画そのものは、これまで彼のアクションに注目したことのある人にはとくに目新しさは無いかも知れない。
自らの写真を前にした独白(聞き手は息子か)、Wendersとの会話と語り、息子Julianoによる現場風景。それらをWim Wendersが上手くとりまとめている。
しかし観おわった後のこの重さはなんだ。三者の語りで解き起こされるSebastião Salgadoの人生のストーリーを追体験しながら、大スクリーンに映し出される写真の数々が否応なしに眼に焼きつけられ心を打つ。人間の力と、人間の暴力と、人間の弱さ(と強さ)。
写真展なら自分のバイオリズムで写真を巡る。引き返す。もう一度立ち向かう。だから映画で制作したのかもなと思った。途中で一時停止をしたりトイレに立ってはだめだ。ソフト化されてからではなく、劇場で姿勢を正して観るべき作品なのだろう。『GENESIS』の大判写真集はいま手元を離れているから、『WORKERS』を本棚から出した。
凄い作品
これこそ巨匠の最高傑作だと、自分は思います。
絵も展開も音も全てが全て隅々まで完璧だと思いました。
人それぞれ好みも考え方も違うことは重々承知の上で、敢えてこの映画を全人類に見てほしいと思ったほどです。
癒されました。そして感動しました。自然に涙が流れました。
今年これまでのところ、自分の中で最高の作品であります。
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