「人間の恐ろしさ、荘厳の自然」セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター Momokoさんの映画レビュー(感想・評価)
人間の恐ろしさ、荘厳の自然
干ばつ、飢餓、内戦、ジェノサイドを撮る事が辛くなってしまったセバスチャン・サルガドが自然、地球環境に目を向けていくところに共感した。
見るのも辛い報道写真を撮っている人は、どんな神経をしているのか、不思議だったけれど、その現実を伝える事に使命を感じながらも、深く傷ついてもいる事に少し安心した。
リアリストで、共感する力がないとあのような写真は撮れない。その力は自然にも通じている。
彼の育ったブラジルの農場の風景が、繰り返し映画に登場するが、正にここが原風景であり、彼と共に癒されていく事に、この映画の深さを感じた。
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