「まなざし」セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター manamboさんの映画レビュー(感想・評価)
まなざし
原題は The Salt of the Earth、人は大地の塩だと表現し、一貫して人間を撮り続けてきた写真家セバスチャン・サルガドの40年の軌跡を追ったドキュメンタリー。人間の残虐非道な所業にとことん向き合い告発してきたサルガドはルワンダ内戦などのあまりのおぞましい現実に魂を病んでしまう。故郷の森を再生させ、自然に向き合うことで回復したサルガドは、初めて人間以外の動物にカメラを向けた。地球へのオマージュ『GENESIS』。対象が人であれ動物であれ地球であれ、彼の視点の源に脈々と流れる同じ深い愛情を感じた。
コメントする