「再生の物語」わたしに会うまでの1600キロ ヒカルさんの映画レビュー(感想・評価)
再生の物語
最初から最後までひとりの女性が歩き続ける物語です
ロードムービーが好きなので観賞しました
本作はよく『自分探し』と表現されるようですが、どちらかと言うと『以前の私に戻るため』という再生の思いから歩き始めたのではないでしょうか
はっきり言って主人公シェリルの行動は、石橋を叩いて渡る私には理解も共感も出来ません
冷めた見方ですが、何もあんな無謀な挑戦をしなくても他に方法があるのでは…と思ってしまいます
(実在の人物と知り、更に驚きです)
それでも母娘の深い絆には強い感動を覚えました
母親ボビーは私の理想の姿です
シェリルの異常なまでの執着、悲しみも分かる気がします
そしてS&Gの楽曲が本作の雰囲気に深みを与えています
旅の風景ととても良く合っています
S&Gが使われているのを知らずに観賞したのですが、大好きなアーティストなので思いがけないプレゼントをもらった気分です
ロードムービーの雰囲気は充分満喫出来ました
それにしても、この邦題はちょっと…
原題のままの方がステキです
この邦題を見ただけで観賞をやめてしまう方もいるのではないでしょうか
非常に勿体ないことだと思います
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