シン・ゴジラのレビュー・感想・評価
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「ゴジラ」関係無いじゃん(笑)
別にゴジラじゃ無くても何でもいい。地震、台風、竜巻、津波。
災害が起きた時、国会の対策会議はこうなるであろうと想定、国会議員の右往左往が見られる映画。
会議中のシーンではトイレに行っても何ら問題無く見られたくらい、ダラダラストーリーでした。
庵野監督にしか出来ないゴジラ
誰でも気付くであろうBGMもそうですが、演出やセリフの1つ1つまで庵野監督らしさが出ています。
初めてゴジラを見る人にとっては比較対象が存在しないので、作品として先入観が一切無い状態で見る事が出来るのと、特撮があまり好きではない私でも楽しめました。
エヴァが好きな人は、些細な演出やセリフでもニヤニヤ出来るかもしれません(私もいくつかありました)
そして、現代版ゴジラと言っても過言ではないと思いました。
初代ゴジラの制作は戦後で、60年ぐらい経過しています。その間に時代が変わり、当時、無かった物……平行して走る多くの在来線、超高層ビル、そしてスパコン等々。
これらは初代ゴジラが制作された頃は絶対に無い物で、ゴジラを倒す上で絡んできます(他にもデジカメやスマホ、動画サイト等々……街並みも当然現代ですからね)
新しい要素を取り入れ、CGを駆使し、初代を超えたかは比較していないので解りませんが、単なるリメイクではない新しいゴジラ、つまり、タイトル通りシン・ゴジラだと感じました。
VODで見終わってから、4DXで見に行けば良かったと後悔しました。
まさに庵野監督の作ったゴジラ
大興奮でした。
まず、ゴジラが不気味で怖く、強い。これが良かったと思います。ゴジラが強いからこそ、このあとどうなるんだろう、こんなのに勝てるのだろうかとドキドキして、反撃時にはワクワク感と息を飲む緊張が味わえたのだと思います。
また、政治家や官僚の淡々とした会議シーンも絶望感・無力感・焦燥感を掻き立てゴジラの強さを引き立てていたと思います。
さらに、自衛隊の攻撃もかっこよかったです。日本を代表するF-2や10式が出撃するシーンは胸が熱くなりました。
演出については庵野ワールド全開で好き嫌い分かれそうですが、このシン・ゴジラにはマッチしていたと思います。
残念だったのは、やはり石原さんの演技が浮いていてそこだけ臭くなってしまったところだと思います。なんだか他の役は映画を撮っているのに、一人だけ演劇をやっているように感じました。
また、最後の作戦。ヤマタノオロチを酒で酔わせるのになぞらえたのはわかるけど、経口投与って横から漏れるし飲み込んでくれないんじゃないかと思っちゃいました。絵的にも間抜けだし。
例えば口の中だけ柔らかいから口の中にパイルバンカーで傷をつけて、そこから無理やり薬液を注入するとかって感じならもうちょっとかっこいいシーンになるかなと思いました。
日本の限界を感じる作品
はっきり言うとつまらない。
こんなものを見て喜ぶのはゴジラファンだけだろう。
映像に関しては、まずCGのレベルが悲しい、頑張ってはいるものの、CGだとわかってしまう、つくり込みが足りていない。
こんな場面必要か?と感じるシーンやアングルが見受けられた。
特撮に関しても、一昔前のゴジラのほうが思い切りがあってよかった、特撮の温かみがあった。これは中途半端だといわざる得ない。
ストーリーについては、誰の目線で見ればいいのか終始迷う。
キャラクターを出しすぎだと感じた、そのため誰に感情移入すればいいか分からない。
ゴジラの目線にも立てなかった・・・
また政治家のやり取りが多いのだが、そのやり取りで話をややこしくしすぎて長くなり、簡潔にまとめられていない。
誰がこんな場面を長々と見たいのだろう、ストーリーの疾走感がなかった。
重要人物の博士の話などをその分してもよかっただろう。
分かりやすさにかける点、流れるように見れない点で洋画には勝てない。
キャストの演技だが、古参の方々以外は見るに耐えない演技力、キャラの作りこみもひどい、石原里美の演じる役など浮きに浮きまくっていて見るに耐えなかった。
緊急時の場面でも、焦った演技に危機感がない、動きが少ない、よって生死を分かつリアリティがなかった。
海外の俳優の演技のほうが何倍かましだろう。
また、いつも思うのだが舞台俳優のほうが演技力がありそうなものなのだが、なぜ日本は半分アイドルのような俳優ばかりキャスティングするのだろうか。
結果、演技力が足りていないことになるのに・・・
有名な俳優を使わなければ映画が話題にすらならない、日本の映画業界の悲しいところだ。
そのほか細かく気になった場面はいくつもあるが、見て喜ぶのはゴジラファンだろう誰でも楽しんで見れるかといわれればNOだ、ファン以外は我慢が必要になるだろう。
そしてゴジラというビックネームを使ってもこれくらいしか出来ないと感じ、日本のSF映画の限界を感じた。
おじさんたちのやり取りがよかった。
特撮物が好きな訳ではないし、これまでのゴジラも知らないから特に興味はなかったけれど、話題性だけを頼りに観てみた。評判通り、震災を彷彿とさせる場面がいくつもあって、たしかにこの時期にこういう作品が作られた意味みたいなものは考えさせられた。ゴジラの皮膚の裂け目が気持ち悪くて、蠢き方とかもリアルで、次々に破壊されていく都市の映像も迫力があって、圧倒された。私が特に引き込まれたのは、政治家や研究者、自衛隊の人たちのやり取り。名優のおじさんたちのいい味が出てる上に、政治家特有のちょっと呑気で間抜けなかんじとか、女性大臣の剣幕とか、すごいリアルな内閣だった。スピード感のある会話のテンポにすぐ引き込まれた。ゴジラの尻尾の意味は色々考えるけれど、結局は最後まで人間が絡んで生まれた害獣ということが言いたいのかな、、、と。でも、教授も絶対ゴジラとともにあるとも思う。
怪獣よりも人間が主体の作品
話題作品という事でじっくり鑑賞。
アングルを変えて防衛に翻弄する各役人の活躍を描く大人向けの作品。
チョイ役で出演している俳優さんが多数いますが、出演ごとに役名のスーパーが煩わしい。
劇中、米国や仏国が支援しておりますがグローバルな映画を目指すなら、中国や韓国等の隣国や露国等が日本を救済するような行為を入れた方が作品を通じて国交が芽生えたりするのに残念です。
それと都市を怪獣が練り歩いて破壊したりするのに、大火が起きないのも不思議。
細かさを更に取り入れば、ボク的には★4です。
「ゴジラ」っつうか「ネコ」っつうか・・・
劇場では途中で寝てしまった「シン・ゴジラ」をレンタルで改めて観た
~ら、また途中寝ちゃったので、一応巻き戻しながら一通り観た。
いやー、とにかくつまらない(笑)。
深読みできるインテリには見所満載なのかもしれないが、こちとら
「暇つぶしがてらの娯楽目的」である。
公開当時は新聞でも「社会派作品」のような取り上げ方をされていたように
思うけど、なんだか全てが安っぽい。
僕はウルトラマンも含め、余り「怪獣もの」に興奮しない人なので、
そもそも相性が良くないのかもしれないけれど、小学1年のときに
劇場で観た84年版の「ゴジラ」は迫力があって怖くって、でも武田鉄矢の
ホームレスがコミカルで面白かったという記憶はある。
(最近CSで観たけど、当時の気分を再確認できた)
ところが本作はというと、僕は作り手の「趣味の域」を出ていない感じがした。
役人が総理も含めてどこか「ノリが軽い」し、深刻そうな人たちは常に「深刻」。
役人たちの群像劇の筈が、全体的なトーンが「一枚岩」な感じがして奥行きが感じられない。
「えっ、怪獣?やっぱり怪獣なの?あ、そうなの・・・」
果たしてこれが本当に「大怪獣が現れたときの人間の自然なリアクション」かなぁ?
それから、「一般人の目線」でのゴジラへの恐怖感も余り伝わってこない。
3.11の震災のときに感じたような危機感や絶望感や喪失感は、この映画からは感じ取れなかった。
(蒲田の騒動の翌日には、何事も無かったかのように通勤電車が普通に走って、
『おはよう♪』とか言って学生らが登校しているってのも・・・)
う~ん、やはり「エヴァっぽい」・・・。
あと、この大惨事において「非常に大きな違和感」として感じたものがある。
「火災が全く発生しない」
消防車やパトカーの姿はおろか、サイレンのひとつも聞こえない。
あれだけ電柱がなぎ倒されて(たっけ?w)、建物や車が押し潰されているのに、
一向に「火の手が上がらない」のである。
阪神淡路大震災のとき、上空のヘリからリポートするリポーターが
炎で真っ赤に染まる大阪の夜景を見て「まるで空襲のよう」と表現したが、
それに比べ本作が危機感や恐怖感に乏しいのは、恐らくこのためだろう。
一方、「主役」のゴジラ。
やっぱり「CG感」が半端ない。
(脳内補正も追いつかない実写との整合性の悪さ)
特に蒲田をグニグニ進んでいた第2形態は「悪い冗談」としか思えない気色悪さ。
リアルとかでなく、ただ単に「キショい」。
そして再び鎌倉に上陸した際は、「(さっきまでの姿は)うそうそw、ゴメンネ♪」と言わんばかりの
本格的な出で立ちで現れるゴジラ。
・・・シッポが立って揺れとるがなっ!!!
ゴジラというよりは「ネコ」に近い。
このゴジラに「ニャ~ン♪」という鳴き声を重ねても、全く違和感を感じなかったと思う。
そして相変わらず「通常兵器が利かない」。
散々やりつくした「人類の手に負えない強靭な皮膚」を本作もやってしまう。
この強靭な皮膚の「つま先」に山手線を「(律儀に)11両編成で突撃させる」意味が分からない。
(上下線を無視してカラフルな在来線が一斉に走る姿に、鉄道ファンやJR関係者の方々は何を思うのだろう?)
無駄に連結したまま高々と迫り上がる在来線。
実際の列車事故に比べて、かなり「ちゃち」である。
そして作戦開始とともに流れる「宇宙大戦争マーチ」。
もはやこの映画を「まじめに観ればいい」のか、それとも「コメディとして捉えればいい」のかが分からなくなった。
そんな僕の迷いをよそに、庵野監督は完成した本作を観ながらこう思ったのだろうか。
庵野「やっぱり『ゴジラ』はこうでなくっちゃ♪」
~と・・・。
マニアの作るマニア向けゴジラ
個人的にこう言う作風のムダに長い早口の台詞を「うんうん解る」と喜べるファン向けである事が残念。
オタクと呼ばれる人間なら概ねニヤニヤ観ていられるこっけいな会議シーンの繰り返しはレスポンスの遅い日本の防衛と政治を揶揄しているのも結構だがボリュームとして多すぎる。
ゴジラがリアルに居れば対応はこう言うモノだと、丁寧に作っているがそれでワクワクするような感慨は浮かばない。
現代風に理屈を考えてリメイクし、映像技術の向上で観客を驚かせる。
その技術の向上も破壊しながら進むゴジラがスルスルとスライドするように進み、身体の上下も無く歩く?様を見たら一気にもうひとつ感が出てきた。
初期の幼生体のデザインはわざとらしい程の着ぐるみっぽさでBGMも初代ゴジラに似せているのは分かるがあざといとしか思えない。鳴き声と姿のイメージも合わない気がするし他があれだけ現代風に寄せているのにこれだけ着ぐるみ感強いのは製作者のこだわりなんだろうけど、周りと合って無いため不細工。
ご都合主義的な戦闘を拒否して「人がいる」と中止命令を出し、観ている側をモヤモヤさせる演出もゴジラと言う作品に対するイメージが違う人には苛つくポイントと思う。
戦闘もそれなりに作っているが、あのレーザー光線を放射能火炎?の代わりに出されても…
放射能で東京が汚染された様は酷いがこのシーンはそれほど力を入れた感じがしないし、現実に起こった福島がどうなったか?を考えたら、初代ゴジラのテーマと思う非核…こういったメッセージはあえて弱くしたように見えた。どうせ揶揄するならそう言う所をあからさまにやった方がセンセーショナルで良いと思う。
未だに処理出来ない原子炉があり、解決出来ないのに、原発をコントロール可能と言い張り、再稼働に舵を切る……。
冷却で何とかなるなら、福島を何とかしてるだろうよ。
作る気満々でマニアが集まって作ったのはわかる。
が、面白いか?と聞かれたら┐('~`;)┌
過去のゴジラのイメージからフィクションを期待しないが、これをどうみたらワクワク出来るのか?私にはその感性がないようだ。
シリーズ化し何作も続けば『シン・ゴジラ』も記憶に残るだろうが、現時点では何年後かに「あったな」と思い出す程度。
凍結温度、チューハイか!
パニック映画としては、身近の街や乗り物のオンパレードで危機感を煽られるし、日本の組織風土をよく表していて、緊迫した状況での決断力やスピード感のなさという多くの日本人が日々やきもきさせられているであろう空気が実写化されていた。軍事的にも、日本が決断できない&しても威力があるものを持ってないから、結局アメリカのそれ良いの?!絶対人間相手に使わないでね!って兵器に頼る始末。
災害や放射能問題に脅かされる日本に、首都圏で何か起こったらこうなるよという警告の意味もあるのか、作品の目的がとても気になる。
犠牲者が相当数出ているに違いないが、国民目線はなしで、全てが官僚目線で進み、最終的には被害の規模からしてライフラインや道路が断たれているはずなのに、化学品を予定通りかき集めて血液凝固剤を製造して納品して作業車に積んでゴジラに押しかけてって、製造流通ともに、人材的にも道的にもできるはずがないよなぁ〜という展開。
ただ、一本筋の通った長谷川博己の役は良かった。ランドゥー。竹野内豊の考え方もわからなくはないし、ちょっとイラっとさせられる石原さとみも印象に残った。
自衛隊の戦車やヘリ、鉄道、働く車が満載で、乗り物好きはかなり楽しめるはず。
見慣れたゴジラの顔になるまでが長くて、変な魚類みたいな顔のゴジラの得体の知れなさが怖かった。火炎放射がレーザービームみたいなところも、現代の恐怖を助長させる。ゴジラの凍結温度が意外と高くて、凍結粉砕のチューハイを彷彿とさせる。
ハセヒロさんの馴染み方…圧巻。
ハセヒロさんは本物の官僚じゃあないのか…
こんな管理がまだ日本にも居たのか…ありがとうございます…
と考えてしまいそうになるほど、長谷川博己さんの馴染み方、演技の上手さが際立つ作品。
途中で庵野監督のエヴァンゲリオン感が高ぶってくる中、石原さとみの濃さや高橋一生のクールさ、市川実日子の鋭さ、クセになるキャラも非常に多い。
ただ、途中、ストーリーの進度があまりにもゆっくりな部分がある、と、思えば、中盤からは割と急ぎめでジャンジャンCGで進んでいく。振れ幅のある進度に少し停滞を感じた。
見なくても良かったかな〜〜
だいぶ期待して見に行ったんですけど
げきちんしましたね
もはや皆がなにをもってすごいって言ってるのか
分からなくなるレベル…
いやたしかに凄いんですけど
俳優とか超豪華だし
すんげえ早口で漢字並べてるし
東京とかぶっ壊れて
偉い奴は死ぬし
面白いプランで無事乗り切るし
ゴジラは進化するし…
まあ好みですよね…
個人的には余貴美子が良かったな〜
あんな短いセリフなのにパリってなるよね空気が
子供に見せられない子供映画
入水・飛び降りの際に「私は取り乱したりなんかしていません。だから、ほら、履物をきちんと揃えているでしょ」説がある。
キャビンの中で靴を脱いでしまったら、デッキに上がるまでに滑って危ないじゃん。
というか、プレジャーボートに革靴で乗るのか?
から始まり、突っ込みどころ満載。
分裂だか融合だか分からないけれど、核反応を止めるのに「(冷却を担っているといると思われる)血液を凝固させる」というとんでもない案が、検証もされずに実行されて、成功してしまう。
ゴジラは虚構だけれど、vsリアルを謳うならば子供だましは避けるべきだった。
この映画を観て育った子供が「原子炉ヤバい? ゴジラで成功してるんだから、冷却系止めればいいじゃん」と思ってしまったら、それはヤバい(笑)
日本のゴジラ!って感じの映画。
昔のゴジラとかちゃんとしっかり観たことないけど、多分昔の作りを継承してるのかな?。カット割りとか、テロップとかが今っぽくなかったから。
でもゴジラはきっとこうなんだろうなと思ったので作りは納得です。
日本のチカラを結集させてゴジラを倒すシーンは、少しゾクッとして誇らしくもありました。
凝固剤?で固めるところが笑えましたが、爆弾で片付けずに知恵を絞るところが日本らしいなぁとも思いました。作戦がすぐに通せないところや外国の顔色を伺うところが今の日本が描写されてるようだなと思いました。
確かに実写版エヴァンゲリヲン
一切の無駄を排除して、ひたすらに状況→分析→判断→実行の対ゴジラ戦の映画!
今までの怪獣物とは違う大人用ゴジラに見応えはあったけど、好き嫌いが分かれそう。
使う曲もエヴァンゲリヲンそのままとか!カメラワークとか!徹底的にエヴァンゲリヲンも!ここまで来ると清々しい!
更に!従来のゴジラのように口から放射能を出すどころか!
尻尾の先からレーザービーム!!!
背中からいっせい迎撃射撃のキャノンレーザー!!
良い意味でぶっ壊してくれました!
エヴァファンなら観るべきでしょう!
ともかく、
余貴美子がカッコイイ!!
現実のほうがもっと恐ろしい
ゴジラは冷却できたようだし(血流で冷却しているのに血液凝固をしてなぜ冷却できるのか腑に落ちないが)、放射性物質の半減期も20日だという。
日本には損傷して後始末ができていない、本当に後始末できるかどうかあやしい原子炉が現存する。半減期が数千年という使用済み核燃料もある。放送される度に増え続ける福島第一原発の汚染水のタンクのほうがゴジラよりよっぽど恐ろしい。
フィクションが現実に及ばないようでは映画にならない。
ゴジラの生体の謎解きはほとんどセリフでの説明ばかり。
映像で説明できなければ映画にはならない。
政治サスペンスはただですら難しい。
未来の首相と幹事長を目論む男が、高等遊民とその幼なじみではコメディにしかならない。
「この国は」、「この国は」と繰り返し根拠のない楽観論を言っているが、現実をこの映画程度に矮小化しているなら単なるうぬぼれでしかない。cool Japanかなんか知らないが、ここ何年もこの手のうぬぼれがメディアで散見される。熱に浮かされているように繰り返されていて末期的である。
ゴジラは「この国」という枠を越えた存在でなくてはいけない。
そして安易な楽観に浴している我々警鐘を鳴らす存在であるはずだ。
再び現実にしっかりと目を向けさせるために。
そうでなければゴジラという映画ではない。
極上爆音上映での2回目
まさかシン・ゴジラをこんなに好きになるなんて思ってもみなかった。エヴァンゲリオン観たことないし、ゴジラシリーズも観たことがなく。予告編を観ても全く興味が湧かず、ハッキリ言って駄作だと思ってた。けれど信頼する映画好きの友人が凄くいいと言うので観に行ってみると…
本当に凄い、こんな面白い日本映画があるのか!と、とにかく興奮した。政治家や官僚達のテンポのよい会話は小気味よいし、自衛隊の攻撃シーンは超かっこいいし、何よりゴジラが怖ぇぇぇえ!!!口から噴射する放射能ビームは巨神兵のように思え、都心を焼き尽くすシーンは本当に恐ろしかった…。自分の知っている街、住んでいる所が破壊されていく様は、もうやめてーーーーー!!!
しかし絶望的な状況から、日本の技術とインフラを武器にゴジラを倒しに行くヤシオリ作戦は、矢口蘭堂が演説するシーンも、無人新幹線・在来線攻撃も、ポンプ車で凝固剤のようなものを投入しに行くところも、涙を流しながらもアガる!とにかくアガるんです!!
石原さとみの演技を酷評する方も多くいるようですが、個人的には素晴らしかったと思います。ZARAの場所、いつでも教えます!
2回目は、立川シネマシティの極上爆音上映にて堪能。立川と言えば、災害対策本部の予備施設があり、蘭堂達 巨災対チームが決死の作戦を練っていた場所でもあり、昭和記念公園や自衛隊 立川駐屯地などプチ聖地巡礼気分で写真を撮ったりもして。映画の後もアガってしまいました!
日本ナメんな!人間ナメんな!的な、胸が熱くなる最高のニッポン賛歌映画だと思います!日本人なら絶対に観に行くべき!超オススメです!!
もう少し…
災害に対して政府はどう対応するのか?
ちゃんと取材をして政府高官会議で何が行われているかを再現させているけど見せ方がつまらな過ぎる。
同じ会議室モノでは公開中の『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』の方が好き。
ゴジラ本体に関してはリスペクトを忘れず、さらに円谷作品大好き庵野監督らしい特撮シーンやジブリ愛も感じた。
ゴジラが火の7日間、巨神兵に見える瞬間が(笑)
鑑賞後、「虚構」から「現実」へ再び目を向けたくなる映画。
元々、私は怪獣映画が大好きであり、新作怪獣映画が出るなら諸事情に邪魔されない限りはできるだけ映画館に足を運ぶ主義だ。
その私の眼からみて、世界の怪獣映画の現時点での最高到達点と言える。
(私の中でそれに非常に近い位置付けなのが、シン・ゴジラ登場より前の最高到達点であった初代ゴジラと、1995年からの平成ガメラ三部作、そして2001年のゴジラ(通称GMK)だ)
ゴジラの歴史に一旦ピリオドを打った『ゴジラ vs デストロイア』も大好きな作品なのだが、その劇中、スーパーX3に(一時的とは言え)完全に凍結されるシーンが有った。
そのシーンを見て
「劇中世界の人類が持てる知恵と力を振り絞った結果、ようやくゴジラを封印し得るところまでこぎつけた」という奇妙な感慨を抱くとともに、
「オキシジェンデストロイヤーのごとく過激な手段ではなく冷凍という穏便な手段で対処可能になってしまったあたり、ゴジラが弱くなってしまった様に感じる」という奇妙な残念さも感じた。
シン・ゴジラも「ヤシオリ作戦」で凍結されるが、
『 vs デストロイア』のゴジラが「凍結解除後もまだ打つ手が有りそう」と感じられたのに対し、
シン・ゴジラの方には「凍結解除される様な事態が有れば、今度こそ人類滅亡」という恐怖と絶望感が漂う。
それは、あのラストシーンを見た人ならおそらく同意する事であろう。
そういう意味で、今までのゴジラの中で最強(最凶)であり、
初代以上に「人間の手に余る超存在」として強く印象に残った。
劇中世界では「もしもゴジラの凍結が解除されたら1時間以内に核攻撃可能な体制」が維持され続けているが、果たしてシン・ゴジラを核攻撃したところで跡形も無く抹消できるものだろうか?
数万トン級の軍艦に対する核攻撃の影響を実験したクロスロード作戦でも核爆弾一発で完全消滅といかず、標的艦となった長門を始めとして多くの軍艦が原型を留めていたが、シン・ゴジラは軍艦よりもはるかに強大な耐久力を劇中で見せつけている。
たとえシン・ゴジラをツァーリ・ボンバ級の水爆で核攻撃したとしても
「一部の肉片が蒸発を免れ、そこから小型の群体(※)が際限無く増殖し、人類滅亡」という最悪の展開になりそうな気がしてならない。
(※劇中でも可能性が示唆されているし、あらゆる元素を変換して栄養にできるのだから、実質上無制限に増殖可能)
シン・ゴジラの世界が我々の現実世界にとっての『虚構』である事は言うまでも無いが、
ここで虚構から離れて現実に目を向けてみると、
【核保有国の思惑に翻弄される日本】という構図は、
あちら側の世界(虚構)とこちら側の世界(現実)とで、
何ら変わりない事が分かる。
また、どちらの世界においても、核保有国はもちろん非核保有国も、核兵器に対する心理的抵抗が年々薄くなっているように感じる。
私にとって『シン・ゴジラ』とは
「核兵器を持つ事による安全保障上のデメリットがメリットをはるかに上回る(※)のでない限り、人類が核兵器を捨てる事は有り得ないのだろうな」と、
改めて考えさせてくれる作品であり、
「その忌々しい状況を打破する方策の模索を諦めるべきではない」と
改めて考えさせてくれる作品であった。
(※正にその様な状況を作り出すニュートリノビーム兵器の実現可能性を真面目に考察した日本人物理学者が実在し、そのアイデアは本として出版されてもいるが、残念ながら、理論的には可能でも実質的には実現不可能である。――半径数十kmを超える超巨大加速器が必要だからだ。プラズマ加速方式などの新技術を導入すれば大幅に小型化できるだろうが、それでも、破壊工作に対して十分な対策を取れる程度に小型化するのはまず不可能だろう。仮に実現したとしても、今度はそのニュートリノビーム兵器自体が、核兵器よりも遥かに凶悪な『悪魔の兵器』となる可能性が高い)
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