シン・ゴジラのレビュー・感想・評価
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あ、ゴジラ。
始まって早々に庵野監督ってわかるテロップにカット割りの速さ。
20代後半なので、僕らの世代で言うとゴジラはどちらかというといつも悪い怪獣を倒してくれているイメージがついてしまっていた。2014年のハリウッド版のゴジラも自然災害の脅威としながらも人間の味方である演出だった。
ただ、今回のゴジラは本当に初めて放映したゴジラのように、人間の手自らで招いた最恐の自然災害。
「あ、ゴジラ」だと改めて思わせてくれた。
初放映のような人間の醜態さを出していてくれたと思う。
少し前までゴジラというブランドの怪獣を目立たせて連作を作っていってしまったからゴジラは終わってしまったと思うし、ゴジラといえばどこか幼稚っぽいというイメージがついてしまったのだと思う。
ゴジラは元々、リアルな怪獣を使って人間を捻くった社会性のある映画だったはずなのにどこかそれがなくなってしまっていた。本当に改めてゴジラという社会性のある映画を観れて満足しました。
正直期待ハズレだった
文字通り「現実な虚構」極上エンタメ
無人の在来線が一斉にゴジラに激突して揺動し、車体が空中に舞い上がるシーンなんかは興奮が高まりすぎて終始ケタケタ笑ってしまっていた。特撮やジオラマに対する審美眼が全くと言っていいほど鍛えられていないため、「見たことあるなぁ」という程度の風景(がビシバシ破壊されているところ)をスクリーン内で観るだけでやや興奮する。ゴジラも特撮にも興味を持ってこなかった私にとっては、生まれて初めて火を使ったかつての人間の祖先のような気持ちかもしれない。
人によっては「近い将来起こりうる首都東京への巨大災害時、もしくはゴジラが上陸しちゃった場合に政府や住民がどうなっちゃうかが語られてる」というようなドラマ的な部分に注視してる方もいるようですが、個人的にはそのような部分に真価は無く、もちろん石原さとみや高良健吾のような俳優陣(無理やり低予算で新ゴジラの監督を引き受けた挙句こいつを使えあいつを使えと押し付けられた庵野監督の心中をお察しします」でも無く、広角レンズを効果的に使用したカメラワークとか、理解する前に展開してしまうテロップ(タイポグラフィ)とか、執拗なまでにこだわり抜かれたビジュアルが最高だなぁと思いました。
シングルヒット
ゴジラはそこにいない、人間だけの自己満足作品
正直言ってこういう作りのゴジラは期待していなかった。
核とか復興やらのメッセージ性はすでに過去作品で完結しているので、そこは潜り込ませなくてもなぁ。そして政治色はまったく気に入らない。確かに日本は危機管理に弱いが、あまりに傍観者的な緊張の感じられない展開はいらないんだがなぁ。リアルを追及してやってる風なんだろうけどね、甘すぎる。
キャスティング&チョイ役は凄いんだけどね。でも肩書だらけで、あぁまたこの手のお祭り邦画かと辟易。庵野さんもこれやっちゃうんだとガッカリ。石原さとみなんてまったくもって不要キャラだし。登場人物はもっとスッキリさせようよ。
個人的にはビオランテやデストロイヤーあたりの時代の作りが好きなので、もっとベタにゴジラを暴れさせてほしい。ああいう終わり方は嫌いだ。“神”を冒涜してるようで・・・。
子供向けの映画では無いよね
シン・ゴジラ、映画館で観てよかった。 感想言いたいんだけど、興奮し...
みんな人の子だねー。(笑
シンゴジラ
映画館で観るべき作品
人間の可能性を見た
シンゴジラで良かった処はゴジラという巨大な虚構を、現実感を伴った人間(組織)のドラマで包み込むことでスクリーンの向こうの世界を自分と地続きの世界のように感じさせてくれた点です。
これまでゴジラはテレビで数本見ただけですが、そこに映っているゴジラも対応する人間(組織)も現実感は薄くキャラクターにも物語にも気持ちを通わせる事は出来ませんでした。
一方の本作。ゴジラは人間の都合や思いなど寄せ付ける余地もない禍々しさの塊で、天災がゴジラの形に固定されたようです。
これに対応するのは当然ながら政府、自衛隊、消防や警察などの各組織であって過去作にあった科特隊のような超常部隊の超常兵器など出てきません。
それどころか自衛隊の出動にも何ステップもの会議や法整備に時間とエネルギーを割かれるという日本的な組織体制が描かれ、いざ出動したものの政府から幕僚、現場指揮官、隊員へと攻撃可否が上意下達される迂遠な様がいちいち差し込まれる徹底ぶり。
だがそれが良い。この上意下達の様こそが自分が本作に没入できた一番の理由。
小さな描写の数々を細かいカット割りでテンポ良くつないでいく事でドラマにスピード感を持たせつつ緊張感も持続させる。
登場人物も総理は総理として決断の重責を負う一方、役名も付かない1カットしか登場しない多数のキャラクター達も同様に懸命に働く場面を描くことで、本当に日本の総力戦であることを納得させてくれる。
大きな組織が動くには何をするにも沢山の人間がかかわらないと機能しない。
上流、下流といった上下関係ではなく、全体が有機的に繋がることで組織としてのパフォーマンスを発揮する。
本作でも大きな才能を発揮するキャラクターは何人も出てくるものの、それも所詮は組織の中の一つのパーツでしかない事を描きつつも、そのパーツがそれぞれの場所でそれぞれの役割を最大限に果たそうとすることで絶望しかないと思われた状況に一縷の望みを繋ぎ止めて見せてくれる。
お仕事映画としてとてもよく出来ていると共に、人生を肯定的に捉える目を開かせてくれる作品です。同様の感覚はディズニー映画のシュガーラッシュからももらいました。
また本作のゴジラは3・11などの自然災害のメタファーと捉えることもでき、日本各所の復興に対して在住者のみならず日本全体として向かい合う気持ちと核という強大なエネルギーへの畏怖を新たにさせてもらえる作品でもあります。
と、絶賛の態で書きましたが他の皆さんが言われている通り突っ込み処のような箇所もありました。
ただそれも見る人の世代、特撮への好悪などなど個々人の感覚によりますしまずは一見されてみてはと思います。
総力戦
観ていて、
あっ総力戦だなって感じた。
音楽にエヴァが使われているのも聞いて、
「俺は「庵野秀明」だ!俺は俺でしかない!」
という想いも感じられて、
そこから想像出来る命懸けっぷりに対して、
シビれた。
キャスティングもこりゃ総力戦だな、命懸けだなって。
やっぱ認められるべき人が認められてもいる感じで、それは観てて心地良かったな。
みんな全身全霊で演じている様がサイコーッ。
もう、いろんな所からなり振り構って無さが感じられて、気持ちいいよ!良かったよ!
全体から「邦画終わらせねえぞ!」みたいな感じでさ。
ホント、終わらせないで、邦画。
こうなって来ると続き、ゴジラ対怪獣ってのも観たいけど、エヴァの4作目も観たいし。
そうなると、
なにがどれで、いつがいつになるんだ?
うーん、なんか考えると憂鬱になって来るから、
思考を停止!
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