シン・ゴジラのレビュー・感想・評価
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苦肉の大人向け怪獣映画
予告で期待していなかったのに、やはり私世代は気になって初日の苦手なレイトで鑑賞。
時々落ちそうになりながらも面白く観れた。
この無謀な企画で、上手いことやったなぁ~というのが第一の感想。
基本的に“ゴジラ映画”には二種類ある。
一つは1954年版の第1作目のゴジラ映画、もう一つはそれ以外の全てのゴジラ映画。
今回の成功(と言ってしまいます)は、今までやらなかった1作目と同様のゴジラ映画を選んだ事に尽きますね。
だから、怪獣映画ではなく、大災害映画になっています。怪獣映画を期待した人は残念でしたね。お生憎様でした。
それと、日本映画が、日本の俳優が、得意の分野で勝負している所です。
日本の政治家や官僚の喋り方は独特です。中身がなくとも頭の回転をひけらかした様な会話と意味不明な討論と喋り方。日本の役者はそういう物真似が凄く上手いです。
今までの日本の社会派映画、戦争映画の中にもそういう会話が必ず挿入され、リアルな怖さを演出してきました。
この映画ではそういう伝統を引き継がれ、怪獣という災害に襲われた時のシミュレーション映画として見事な会話劇が成立しています。
実際に災害にに襲われた時に動かされる政治家と自衛隊と科学者のリアルにスポットを当て、ゴジラはただ移動するだけの存在。それだけが恐いという演出が見事。
懸念していた石原さとみのオーバーアクトも、庵野アニメのキャラ程度に思えば、それ程邪魔にもなっていなかったので気にもならなかった。
でも、こちらのゴジラ映画を選んだからには、この続編は50年は絶対に無理ですから、東宝さんは肝に銘じて下さいよ。怪獣映画のゴジラは当分ハリウッドに任せておきなさい。
まさに現代版ゴジラ
311とエヴァが新時代のゴジラを生んだ
怪獣映画ですが、災害パニック映画であり、政治劇でもあります。
予想に反して、往年のゴジラファンを満足させられるであろう、
素晴らしい仕上がりでした。
とくにBGMの選曲、タイミングなど、並々ならぬこだわりが感じられました。
セリフが早口で、情報量が多いあたりは好みが分かれるでしょうが、この映画でスタッフの皆さんが伝えたい内容を考えると、仕方がないのかもしれません。
ぜひBDで「日本語字幕」を表示させておさらいしたいと思います。
気になったのは、石原さとみさんの役は、無理があるかなぁといった部分ぐらいでした。
とくかく、斬新な映像が多いので、怪獣映画好きであるなら、
マスコミやCMでネタバレされる前に鑑賞されることをお勧めします。
もう一度、劇場に足を運ぶつもりです。
ゴジラとは何なのか
3.11後のゴジラ
公開直後から、意外にも高評価の声が自分の周囲やネットに上がり始め、早めに観ないとネタバレされる危険を感じたので、3日目に鑑賞。
特撮展に行って期待を膨らませて観た『進撃の巨人』にはかなり失望させられたし、庵野監督の前作『エヴァ〜Q』も面白いとは思えなかったので、評判はそれとしてあまり期待しないように観たが、今作は良かった。
想定外の事案に右往左往する人々や政府の姿には、3.11以降のリアリティが感じられて、現代日本の新しいゴジラ作品になっていたと思う。
ゴジラの造形や巨大感を追求した見せ方、予想外の攻撃なども良かったし、最前線で奮闘する人々のドラマも、ヘタにハリウッド的な家族愛や恋愛要素を持ち込まず、それぞれがプロフェッショナルとして描いてたのが好印象。
「エンターテイメントとして面白い映画にする」と宣言していた監督の言葉を、観るまでは疑っていたし、日本の王道娯楽映画の低迷っぷりに不満と不安を感じてたが、庵野監督を見直したし安心した。(樋口監督は特撮監督に徹した方が良い)
あと、謎めいた終わり方が気になった。
ぜひ続編も作ってほしい!!
また、同じフォーマットでいろんな国のゴジラ映画が作られたら、お国柄の違いが出て面白そう。
賛否がはっきりしたゴジラ
総監督である庵野秀明監督がエヴァの制作をストップしてまで挑んだという「シン・ゴジラ」。「シン」には真や新や神と様々な憶測が飛び交っていたがこれも鑑賞すれば何を当てはめるのが適切かがうっすら分かってくるだろう。
1954年版ゴジラの復活。怪獣映画としてではなく一つの巨大不明生物と位置づけし日本が破壊されていく中での災害対策、軍事力、政治力とあらゆる面で日本の未曾有の危機に対して問いただしていく。本作ではゴジラ対策=大災害対策と捉えて今後の課題や問題点を主張している、まさにゴジラをうまく利用し今の日本の世情を考えてもピッタリ当てはまる映画であることには間違いない。
もちろんエンターテイメントとしてゴジラを単純に楽しむことも存分にできる。その中でも特撮監督として樋口真嗣監督が担当したことは現代のゴジラを作り上げるうえで大きな影響を及ぼしている。ダイナミックな映像はCGに頼るという現代映画の主流ともいうべき技術に反発するかのようにとにかく特撮にこだわり、ある意味で特撮の底力を見せつけられた感じもする。ゴジラが街を歩行しながら破壊していくシーン然り、普段利用している在来線をうまく利用したシーンはこれぞ日本映画でしか描けないものだとわずかなシーンでも感動を生みだしてくれた。
そして、この映画の最大の見所は未曾有の危機にたたされた日本政府の対策。3.11以降、これは日本の至上命題ともいうべき課題。総勢328名の豪華なキャスト陣で政府の表ではなく裏でどのように動き回っているかを緻密に描いている。総理役の大杉漣は近年、汚職官僚を多く生み出す日本だからこそ本作には必要不可欠な存在となっている。他にも主役の一人である竹野内豊がエレベーターでポツリと言う一言「根拠のない楽観的な考えは禁物」。これはさりげなく心に刺さります。こういう人間が最後まで甘いことに気づかないから大惨事になる、逆にこういうことを冷静に考え対処できる人間がいるから世界はうまくまわっているのだと考えさせられるワードでもあった。
それと忘れてはならないのは放射能問題。元々ゴジラは放射能を蓄積している怪獣という設定だが、これも福島原発事故と重ねあさせると現代の社会問題にまで発展していくのは必然であろう。
ゴジラ映画だが現代の社会派映画、ドキュメンタリーに近い特撮映画という捉え方も面白いかもしれないが、こういう意味では見ておいて損はない映画だろう。
しかし、否の面も少なからず出てしまったのは残念なところ。個々の捉え方にもよると思うが、本作は終始「実写版エヴァ」という見方もできてしまう。冒頭のハンディカメラの映像から会議室の音楽、テロップの出し方まで全てがエヴァに酷似。これは「エヴァQ」以降、庵野監督が病に侵された中でやはりエヴァの思い入れが強すぎるあまり本作に侵食してしまったようにしか感じられない。一旦、エヴァを置いといてまっさらな気持ちでゴジラ制作に取り組んだのかと思っていた者としては残念極まりない次第である。政府の中で女性の活躍も必要としている現代社会と照らし合わせるかのように石原さとみや余貴美子が熱演しているが、これらを踏まえ特に石原さとみは変に片言の英語を使用したりする人物像を見るとどうしてもミサトやリツコという対象者が思い浮かんできてしまう。実際のところどうなのか真相を聞いてみたいところでもある。
とんでもないゴジラ作品
反米的メッセージ?
反米的メッセージ、アメリカへの嫌味ををちょこちょこ入れてくるのはやめるべきだった
しかもアメリカ人が姑息な手を使うような、日本をばかにするような、日本を見捨てていくような描写もある
世界で公開、アメリカで公開する以上、特定の国への批判になるようなものはいただけない
ゴジラというのは核とかそういうものありきのものだが、そこに特定の国を出して、誰かのせいっぽくしたり、被害者面するようなことは避けるべきこと
しかもどれだけ時間がたったのか
戦後に生でゴジラを作って、見ていた人々といま見る人々は違う
核を積極的に使うことが良くないことなど誰だってわかる話
そして原因とされてしまうようなことがなければ、核が使われることなどなかったことも俺はわかる
被害者面される日本、日本人だからよくわかるが、これをアメリカ人が見たら気分のいいものではないことは容易く想像できる
俺がアメリカ人だったら正直怒る
悪気がなくとも顔さえ写さないような演出もひどい
アメリカ人の変わりに日本の上手なんだかよくわからない英語を使うのも・・
そんな話し方にするなら本当にペラペラのハーフの人間とか使った方がよほどいいんじゃないか?
そしてあの時代に生きた人がこのゴジラを見る可能性は極めて少なく、見るのは若者が多いと想定されることはわかるはずなのに
当事者不在の批判はやめてほしいね・・
しかもアメリカは日本にとって他にない同盟国
以下を知らない人間が多いが、
日本の対アメリカ輸出は13兆
輸入は7兆
という6兆円もの貿易赤字(日本にとって6兆円もの黒字を出してくれている超お得意様)をしてくれているのである(2014年外務省、財務省等データ。間違ってたら困るので一応調べてください)
かつ、日本の周りで有事になったとき必然的に協力してくれる国はこの国をおいて他にはない
他に助けてくれる国といって思い浮かぶ国が存在するだろうか?
台湾?いやいや
それほど厳しい情勢
そしてトランプ氏が人気を誇り排他的感情が高まるいま
深刻によろしくない
何か不可解な悪意を感じないと言えないほど何回も政府関係者が嫌味を言う
たかが映画でもそこに誰かを貶めるような要素が少しでもあれば、その国の全体的感情が悪くなるのは必至
考え過ぎか?
映画を作るときはそういう情勢についてもシビアに考えなければならない
映画一本でも国民感情は悪化する
そんなのは日本人は知ってる話
その部分を除けば迫力あるシーンは圧倒的でいいとは思う
政府関係者のやり取りも映画「宣戦布告」を彷彿とさせる日本の危ういリアルさを感じる
だが、アメリカ批判があるとも知らず、日本のゴジラを見てくれるであろうアメリカの人々に自分は謝罪します。
申し訳ないです。im so sorry
悪気がないとはちょっと言えない思想が入ってる感じがします
見てみておかしいなと思う人がいたら書き込んであげてください
映画のレビューに自分の思想的なものが入ってしまい、これ読んでくれた人もすみません。
あくまで一個人の見解で、正しいとは限らないので見る方は見て確かめてください。
面白いじゃんシンゴジラ!!最高!
批判意見のレビューを見て、逆に興味を持って観て来ました
「シンゴジラ」面白いですよ!!
ハリウッドの向こうをはって、よく戦いを挑んだなと・・・
素直に関心しました。庵野監督はえらいなぁ・・・
庵野監督の実写作品って、これまでほとんど良かった事なかったから、今度もだめなんだろうなぁ・・と正直思ってました。
怪獣・特撮映画が大好きで、
昔からの「ゴジラ」も、「ガメラ」も平成・ミレニアム作品まで
ほぼ全部みました。
ゴジラでは、金子修介監督の「ゴジラ」がとてもすきです。
ガメラはやはり、平成3部作が好きです
今回の「シンゴジラ」はそれまでの、どの作品とも
大きく違いますね。
怪獣映画を、このような切り口で撮ったのは他の国でも見かけない
気がします。ましてや、有名作品の冠があってのチャレンジには
賞賛の一言です。
こんな事がやれる監督が日本にいる事が嬉しい限り。
守りに入って、誰にでも褒めてもらえる作品なんて、つまらないですよ。批判・中傷覚悟でいたと思いますが、「エヴァ」同様に、誇りに出来る作品なんじゃないかと思いました。
批判・中傷しているレビューの人は、あれかね・・・
そんなに、過去のゴジラ作品を良いと思ってるのかな?
どんどん劣化して、チープになって、お客が減って、
子供映画だねって言われるような、そんなのと同じものがみたいのかな?
初代ゴジラは、原爆への社会的批判・抗議の意味があって、とても
単なる娯楽作品ではない、重いテーマを持った良い作品ではありますが、いまさらそれを同じようになぞって作っても、意味がないように思えます。
時間と共に、人も時代も変わっていくものです。
今まで、あったものも、価値観も変化したり、新たに生まれ変わってもいいのでは? と思います。(映画なんだし)
実際、「シンゴジラ」観た後だと
レビューで批判・中傷している人は、単なるくだらない、
悪口や、妬み、嫉みにしか思えませんね。
閉じこもった、独りよがりな意見にしか思えない。
正直、観なきゃいいのにww
それはそうと、「シンゴジラ」不気味でいいですね!
なんか、挙動が不思議で予測不能なところが
とても恐怖心をそそります。
「ゴジラ」という死に至る病を背負った日本が、作品のなかでどうなっていくのか、とても気がかりになりました。
「シンゴジラ」はほんとに怖い!世界をほんとに焼き払ってしまいそう。
現実、日本は地震大国で、日本にいる限り地震と付き合っていかなければなりません。大災害(ゴジラ)とどう向き合っていけばいいのか、考えさせられる作品でもありました。
リアルな光景に涙
「絶対つまらない!」なんて言っててゴメン!
ゴジラが進化するアイデア、その観せ方、ストーリーの進め方、画の綺麗さ、その画をどんどん切り替えて畳み込んでくるやり方、どれもこれも凄くて観てて楽しいんだよね。
庵野秀明って、そういう技術は凄いけど、特に主張はないんだろうなと思ってた。
最初のゴジラへの攻撃シーンってミリオタへのサービスみたいになってるけど、そこでちょっとひいて「あれ、この映画も、結局、映像技術だけでテーマないか?」と思い始めたの。
そこからテーマがきたね。「日本に三度目の核兵器は落とさせない」ってのは「俺もそう思う。闘え!」と登場人物を応援したくなったもん。
あと3.11もかけてきてんのね。全体的に「日本がんばれ!」っていう庵野監督のメッセージかな。
《ゴジラ》って、核兵器のことや、文明と自然の戦いみたいなテーマを最初から背負った作品なんだよね。だから語るべきものを持たない庵野秀明でも《ゴジラ》を撮れば「語るべきもの」が手に入るんだろうなあ。
語るべきものを手に入れた映像職人が存分に腕を振るった傑作だと思うよ。
雑感
思ってたより大分面白い(観る前はハズレなのかなとか思いつつ見に行った)
まず第一形態がうちの犬にそっくりだった。
新幹線爆弾とか、あーって思った。
今までのゴジラの中で一番強い。
アクアラインの天井が壊れるとかこわい。
全部CGで作られているらしいが、
ハリウッド版のようないかにも、CG感はなかったと思う。
先入観
映画館で観るべき邦画
概して良かったです。
2014年のハリウッド版が酷すぎて、もうゴジラは作らなくていいよと思ってたのであまり期待せず観ましたが概して良かったです。有名女優は3名しか出ていない硬派な作品でした。科学者、技術者の影が薄い、というか科学者はちょっとバカにされている点が非常に残念。やしおり作戦がいつの間にそんな準備したの?という詰め込みようなのが気になりましたが、ここは娯楽作品の部分ですね。しかし作戦実行中、防護マスクでセリフがほとんど聞き取れないのは良くなかったです。最後の最後は、ゴジラ風化後に人骨が重なるように構成されていたという画でしょうか? 暗示なのか何なのか…? あと、過去の作品の音楽が鳴り出すと完全にモノラルなのでスケール感が激減でした。意見が別れる点かな。
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