「ゴジラを何に例えるか?」シン・ゴジラ ももえもんさんの映画レビュー(感想・評価)
ゴジラを何に例えるか?
ゴジラ−1.0の影響から観ていなかったシン・ゴジラを視聴。
ゴジラハマりますね、、!!
ゴジラ−1.0が戦後の日本が舞台であるのに対し、シン・ゴジラは現代日本の、しかも日本政府に注目した作品となっています。
ゴジラが登場するまで早い!!蒲田で出現した生物が後にゴジラの形に変化するとは、、!!
ゴジラ−1.0を先に観たせいで変な比較になってしまいますが、シン・ゴジラのゴジラは顔が怖い!!
破壊光線出す時、口がメキメキと裂けていくところ、、😭
ゴジラ出現から日本政府が慌ただしく動き始めます。
まず部署の名前が長い!関係各所って本当幅広く、緊急事態にも関わらずなかなか進めていくのが難しい!
シン・ゴジラにはあまり笑顔が出てきません。
みんな少し下を向いて話していたり、早口であったり、できる限りの無理をして無駄を最小限にしているイメージでした。
結構な現代日本の風刺のようになっていると感じ、公開から8年経った今でも意味がわかるということは、そのまま変わらない日本の体制があるんだろうなと思いました。
まず思ったのが、これアメリカの方が観たらどう思うだろうでした。アメリカに頼りっきりになっている日本を表し(安保理でどうにかしてもらおうという発言があったり)、アメリカならこれくらいやるだろう(東京に核爆弾を使用しようとしたり)など、日本に対する寄りかかりの姿勢を指摘しながらも、アメリカに対して全肯定というわけではないと思いました。
政治家の責任の取り方は自らの進退だ、という言葉から0か100の潔さ(良く良く言えば武士道)を感じましたが、結局問題の解決にはなっていないと、考えさせられました。
謎の生命体を「ゴジラ」と呼ぼう、など名前だって何でもいいじゃないかと思う緊急事態でも、一つ一つ確認と承認が必要であり、日本人ぽさを感じました。
ゴジラはひどく怒っているように見えました。
人間を多く殺戮したい、世界を終わらせたいのような攻撃性は私には感じられませんでした。
突如現れて、日常が非日常になっていく様子は、戦争に対して、核兵器に対して、いつ起こるかわからない大災害に対して、突如世界で蔓延したコロナウイルスに対して、共通するものを感じました。
ゴジラは作中でも『神』とも表されています。
エンドロールで野村萬斎さんが出てきた時に、どこでかな〜と思ったら、ゴジラの移動の時の動きの元になったそうです。
ゴジラを絶対的な「悪者」とするのではなく、あくまでも人間からしたら害を及ぼすものとして対処されています。
私は人側なので何とも言えませんが、それを人間の私利私欲と言われれば返す言葉がないです、、。
最後のゴジラの尻尾!!
怖かったーー。めちゃくちゃ人じゃん!背骨あるじゃん!
あのシーン、私は人間に降りかかった不幸への苦しみが形になっていると思いました。(人間が生み出した戦争であり、核兵器などによるものです)
人間が作り出した不幸に対して、ゴジラは怒っているように見えました。
これからまだまだ作中秘話見ていきたいです!!
長谷川博己さんかっこよすぎる!
石原さとみさんクールビューティー!素敵!!
高橋一生さんシリアスな時でも変わらず個性があって素敵です!
竹野内豊さん、シブい、、!
市川実日子さんかっこいいです!!
さまざまなな不幸や困難がのしかかり、現実的には絶望的な映画でしたが、
「スクラップビルドでこの国はのしあがってきた。今度も立ち直れる」その言葉が、どんな時にも通じる希望の光と強さに思いました。