「どんな危機でも経済を考える日本の姿」シン・ゴジラ mrkc7さんの映画レビュー(感想・評価)
どんな危機でも経済を考える日本の姿
いろいろな側面を持つ映画であると考える。主に危機を迎えた時の日本政府の姿を想像し描いたという事は言うまでもない。またしっかりと怪獣を描いた作品でもある。
昨年6月にグリーンランドという人類存亡の危機におけるアメリカ合衆国を描いた映画を観た。そこでは危機を脱した後に人類を再生するための人選が行われ避難の優先順位が決められていた。日本には出来ないであろう事が描かれていたのだがそれよりも前に危機に際して日本政府がどう機能するのか描かれていたのがこの作品と感じた。
怪獣映画の側面については、1代で次々進化するゴジラが描かれたのだが想定を超える存在どころか完璧な物として完全に振り切った描かれ方であった。更にその怪獣に打ち勝とうとする政府は薬を飲ませて無力化すると言う斬新な策を講じる。派手に打ち倒すよりもリアリティを感じたが、怪獣映画として最善手は違う描き方では?
とは言え、非常に面白い作品であった。エヴァンゲリオン をオマージュするシーンもたくさん散りばめられていたのは私としては非常に楽しめた。シン・ウルトラマンが間も無く公開される。どの辺にスポットを当てるのか楽しみである。
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