「仮想敵」シン・ゴジラ ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
仮想敵
ゴジラは、戦争、原発、地震など人間の力を無力化させる象徴だと思います。だけど、シン・ゴジラの象徴は人間が作り出す「仮想敵」に見えてしまいました。
いわゆる共同体への帰還という自己愛を作り出すやつです。
「仮想敵」のおかげで、人が一致団結し、政治家は退陣という非常に軽い責任をとるだけで済むことができます。その後、政治家として人気が出たり?
テロリストがいい例ですね。
そして、復興で株が上がり、地価が上がり、権力者も金持ちもこの上なく安泰です。「仮想敵」で脅しとけば、お金も権力も事実上永久に不滅ですから。
ラストは流石に気味が悪く感じましたが、監督が狙って権力の気味悪さを表してるなら、そんなに悪くないかもですね。実はエヴァンゲリオンを観たことないので、監督の考えが良く分からないんですよね。
コメントする