「「おい庵野!俺より面白いもの(略)」は全俺が共感。」シン・ゴジラ higepapaさんの映画レビュー(感想・評価)
「おい庵野!俺より面白いもの(略)」は全俺が共感。
しかしまぁ、よくこの脚本で通し切ったと思う。エヴァシリーズで散々見せられた「歪んだ特撮愛」は綺麗さっぱりなりを潜め、そこにあるのは「今までの特撮ゴジラでフラストレーションを溜めてた人」が長年蓄積してきた「俺たちはこういう"誤魔化しのない"絵が観たかったんだよ!」に満ち溢れている。(でもきちんと「らしいカット」はふんだんに用意されているのだ)(樋口カントクこっちの方がイキイキしてないか?)
役者の余計な芝居を挟み込む余地を徹底的に排除する作劇法も、緊張感を維持するのに一役かってて好感触(もちろん最初は面食らった)。最終的に岡田斗司夫も言ってたけど「俺はやっぱり逃げずにエヴァ作るよ宣言」をゴジラ映画の主人公に言わせるwとは思わなかったわ。そこと全編通した音楽愛、そして電車愛は庵野カントクのパーソナル感バリバリ。
なんだかんだで劇場に5回以上足を運んでしまったのは俺史上初。パシリムの4回を越える記録樹立。
予告編観ておおいに心配になってたのだが、もしかしたらこれも演出だったのかもなー。あり得る。
応援上映、Twitterハッシュタグ実況はじめ、新しい楽しみ方が上映後しばらく経ってから発現したことも含め、俺史上記念碑的な作品に出会えたことを素直に喜びたい。
いや、よくできてるよこれ。
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