「ゴジラという超災害」シン・ゴジラ willstrongさんの映画レビュー(感想・評価)
ゴジラという超災害
庵野監督らしい撮り方で、未知の巨大生物との遭遇を現実的に表現し、生物学的に解明、人類一丸となって外敵に対処する、今までにないゴジラ映画であった。
それ故、このゴジラは完全に観る人を選ぶ。
怪獣大バトル映画を望む方は確実に不満を吐く。
突如巨大未確認生物が現れた時、今の日本はどうするか。
これは政治ドラマであり、普段見えない日本の中枢がどう動いているかを目の当たりにできる。
ただ、やはりエンタテイメントとして映画館に足を運んでいる訳で、セリフ量が多く、言葉が難しい小説を読んでいるような感覚もある為、フルプライスで満足できる内容かと言われると自信を持って首を縦に振れない。
また、日本がVFXで作れるゴジラの限界でもあると感じてしまった。
が、しかし日本人にしか作れないゴジラでもある。
毎年来る台風、大地震も幾度も起こる被災国だが、その歴史を乗り越え、破壊のあとの立て直す力が充分に備わった日本だからこそ生まれたこのゴジラは、評価が分かれるのも納得した。
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